今週から阪神開催。コースが新しくなり、芝には外回りコースが新設された。その結果、内枠有利と言われたシュートからの1600mはなくなり、最初のコーナーまでの直線距離が長くなった。
当然のことながら、これまでの阪神芝1600mコースにまつわるデータは使えなくなる。では、阪神JFのような外回りの芝1600m戦を予想するにはどうしたらいいのだろうか?
「どうしようもない」というのが正解かもしれないが、妥協案としてこういう方法はどうだろうか。
類似コース形態として、京都芝1600m外回りについてデータを調べる。一方で、旧阪神芝1600mについても調べる。両者に共通して好成績をあげている種牡馬や騎手については、新コースでも期待できると推測する。その逆もしかりである。両コースで傾向が分かれているものについては判断を保留する。
まず旧阪神芝1600mだが、96年以降の成績で見ると、複勝回収率の高い種牡馬として、メジロライアン、サクラバクシンオー、フジキセキ、トウカイテイオー、タイキシャトルといったところが挙げられる。騎手では、池添、高橋亮、藤田、武幸、佐藤哲といったところがいい数値を出している。
一方、京都芝1600m外回りではどうかというと、メジロライアンとサクラバクシンオーは×、フジキセキとトウカイテイオーは◎、タイキシャトルは○といった感じだ。
騎手では池添と高橋亮は△、藤田と武幸は×に近い△、佐藤哲は×という結論でいいと思う。
騎手について積極的なおすすめが登場していないが、種牡馬のほうはフジキセキとトウカイテイオーが、新コースにも対応できると推測できる。
2頭とも阪神JFに登録馬のいない種牡馬だが、逃げた話をしているのではないのでご理解を……。ちなみに阪神JFに複数登録馬がいる種牡馬では、スペシャルウィークが前述の2コースともまずまず。ダンスインザダークは両コースともイマイチだ。