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条件馬大量登録の日経新春杯

  • 2007年01月09日(火) 00時00分
 日経新春杯は「OP馬不足」とでも言うべき登録状況になった。

 登録17頭のうち、前走が条件戦だった馬は以下の通り。

準OPで優勝=1頭
準OPで負け=4頭
1000万下で優勝=1頭
1000万下で負け=3頭
500万下で優勝=1頭

 過半数が条件馬という勘定になる。ここまで登録があるということは、トレセンでは早いうちから想定の手薄さが言われていたのだろう。

 ちなみに、日経新春杯の過去10年、前走で1000万下に出走していた馬は[0-0-1-4]、準OPに出走していた馬は[4-1-4-12]である。

 準OPから馬券に絡んだ9頭のうち、優勝馬4頭・3着馬3頭は前走勝ちの馬。あとは前走4着から2着馬が1頭、前走2着から3着馬が1頭出ている。

 また人気の面で見ると、馬券に絡んだ馬はすべて6番人気以内。人気の面で見ても、前走着順の面で見ても、意外な点は無いということだ。今回の前走準OP組も、世間でイメージされている通りの序列で考えればいいだろう。

 さらに対象を広げて、芝1800m以上のGIIレース(3歳上・4歳上のレースのみ)全体について前走条件戦組の成績を見てみよう。

 前走準オープン組は[13-14-13-130]で単回収率132%・複回収率76%。

 さすがに好走例のほとんどは前走で連対していた馬であり、3着以下では00年ステイヤーズSのホットシークレットが目立つくらい。前走優勝馬と2着馬では成績がほとんど変わらず、むしろ連対率や単複回収率は2着組のほうが上なので、惜敗馬を狙うのがいいかもしれない。今回の登録馬でいうとトウカイワイルドとロックスピリッツだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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