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AJC杯も準オープン組が来る!?

  • 2007年01月15日(月) 23時52分
 日経新春杯は前走準オープン組がワンツーを決める一方、有馬記念から来たアドマイヤフジが掲示板外に飛ぶという予想外の結果になった。

 今週行われるアメリカジョッキークラブカップ(以下AJC杯)は別定戦なのでもう少し格上組有利のようにも思えるが、準オープンを勝ってきた馬が何頭か登録しているのは前週と同じだ。

 そこで、前走準オープン組の可能性を中心に過去10年のAJC杯を振りかえってみよう。

 まず、下克上組が来るためには格上馬、特に1番人気馬が脆いほうが好都合。過去10年の1番人気は(4-1-1-4)とちょうど50%の連対率なのだが、連対馬にはメジロブライト、スペシャルウィーク、ステイゴールドとGI連対級が入っている。今年の登録馬にもダービー2着のインティライミがいるが、近走内容がさほどでもないうえにそもそも1番人気とは限らない。環境として昇級組にはいい条件が整っていると言えよう。

 一方、過去10年連対を果たした前走条件戦組はどんな馬なのか、改めて振り返ってみる。

・00年1着マチカネキンノホシ(3番人気)
前走アクアラインS(芝1800m)1着
・02年2着スパークホーク(4番人気)
前走冬至S(芝2500m)1着
・04年ウインジェネラーレ(3番人気)
前走冬至S(芝2500m)1着

 以上3頭が準オープン組。さらにフサイチランハートが前走1000万下平場(芝2000m)1着からAJC杯で1着、コスモブレイザーが前走900万下特別(芝2500m)1着からAJC杯で3着している。

 これらの馬に共通するのは、すべて前走中山の芝1800m以上で勝っているということだ。さらに準オープン組なら、AJC杯でもそこそこ人気になるレベルにあることも条件になる。

 今年の登録馬を順位付けると、順にマツリダゴッホ、シルクネクサス、ダートの2頭ということになりそうだ。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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