中山ダート1200m→東京ダート1400mについて考える
根岸S好走馬の多くは、ガーネットS組である。
同じダート短距離路線だからメンバーが重なっているのは当然だが、連動の仕方がいまひとつ分かりづらい。リミットレスビッド、メイショウボーラーなど両方で好走する馬もいるが、ヒューマのように「前走負けで斤量増」という条件をはねのけてしまった馬もいる(まあこの時は展開が味方したのだが)。
そこで、今回はこの両重賞に限らず中山ダート1200m→東京ダート1400mというステップ全体について見てみることにした。
対象としたのは、97年以降の古馬かつ1000万条件より上。改修を挟んではいるが、ダートなので無視して過去10年を採った。
この両コースをこの順番で使われた馬はのべ909頭。均等買いした場合の回収率は単61%・複66%だから、基本的には「ゼニにならないローテ」のように見える。
昇級・降級が絡まないケースでの前走着順別成績を見ると、勝ち得(前走同条件1着)の単回収率がいいのは分かるとして、面白いのは前走2着馬の回収率が低く、前走3着馬の回収率が単153%・複95%と高くなることだ。単純に繰り上がる形がイメージされるので前走2着馬は票が入りすぎるのかもしれない。
血統別で見ると、ミスプロ系がこの路線の定番すぎるためか「ぼちぼちの連対率、回収率」に留まっているのに対し、サンデーサイレンス系はミスプロよりも高い連対率をマークしたうえ、単93%・複110%と回収率の面でも優秀になっている。
SS以外のヘイロー系は[3-0-2-13]なのだが、この連対率(16.7%)でもミスプロより高い(ミスプロは13.6%)し、その中から11番人気1着馬が出たり11番人気3着馬が出たりもしている。
今年の根岸SはSS系が6頭、他のヘイロー系が1頭。うち前走がダート1200mなのは3頭なので、この辺りに網をかけてみようかと思う。