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堅い弥生賞をどう絞る

  • 2007年02月26日(月) 23時50分
 毎年同じことを書いているような気がするが、弥生賞は堅い重賞である。昨年は6番人気のグロリアスウィークが2着と健闘したが、過去10年で5番人気以下の馬が連対したのはそれだけだ。

 つまり、それ以前は1〜4番人気馬の馬連ボックスを買っていれば毎年当たったということになる。しかし、事はそう単純ではない。昨年のようにハズれることもあるというのももちろんだが、取りがみのリスクもあるからだ。

 仮に5番人気以下の馬と組み合わせるにしろ、弥生賞で1〜4番人気全滅という事態はまず無いだろうから、上位人気馬の取捨選択は重要なポイントになってくる。そこで今回は、過去10年の1〜4番人気馬計40頭について傾向を見てみることにした。

 まず気付くのが、前走着順による傾向。前走オープン・重賞で1着だった馬が[7-6-1-7]と60%以上の連対率を誇るのに対し、2着だった馬は[1-1-1-4]とだいぶトーンダウンする。勝ったのはちょうど10年前のランニングゲイルだ。

 実は今回、メイショウレガーロを本命にしようかと考えていたので調べてショックを受けているのだが、これを見てしまうと1着付けにはしづらい。

 ちなみに、前走下級条件勝ちの馬は[1-2-2-5]で、これも「買って2着まで」の感じになっている。

 前走クラス別成績で見るとGI〜GIIIはほぼ等価という感じだが、朝日杯組で飛んだのは先述の2着ジンクスに泣いた馬なので、ドリームジャーニーは信頼度が高いと考えることができる。

 また、前走から乗り替わりのあった馬は連対率が36.4%で、継続騎乗できた馬の51.7%よりだいぶ落ちる。4番人気2、3着があって複勝回収率はされほど違わないのだが、買うとしたら3着付けメインになるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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