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リファール系と相性のいいスプリングS

  • 2007年03月13日(火) 13時51分
 スプリングSにサンデーサイレンス系の登録馬は5頭。うち4頭が1勝馬で、2勝馬は芝未勝利のニードルポイントだけだ。レースによってはまだまだSS系一色のこともあるが、直仔がいなくなったぶん、多少はパワーが落ちている面も感じられる。

 さて、そんなところから過去の好走馬について種牡馬系統別成績を調べていたのだが、過去10年でSS系が8連対に対して、リファール系3連対、ロベルト系2連対と、特に目立ったところは無い。

 ……と思ったのだが、母の父まで調べると、リファール系はけっこう穴をあけてきたことに気付く。

 父としての3連対は3、7、8番人気でのものであり、母の父としての3連対は2、4、11番人気でのもの。これは注目に値するのではないだろうか。

 父としてはコマンダーインチーフとキングヘイローが連対馬を出しており、母の父としてはダンシングブレーヴ、アルザオ、リィフォーが連対馬を出している。特定の種牡馬だけによる結果ではないだけに、系統そのものの相性のよさが感じられる。ちなみに、過去10年より古いところまで遡ると勝ち馬の父としてリィフォー、3着馬の父としてモガミとベリファ、勝ち馬の母父としてリファール本人、8番人気2着馬の母父として再びリィフォーが出てくることになる。

 この時期の中山・芝1800m全体で見るとリファール系はそれほど良くないので、あくまでこのレース全体の傾向ということになるのだが。では、今年該当する登録馬がいるかというと……デザフィオ(父コマンダーインチーフ)とサンライズマックス(母の父ダンシングブレーヴ)がいる。ともに前走で勝った1勝馬で、新馬・未勝利を勝ちたての馬はこのレースで最近好走例が無いのだが、今回は1勝馬の比率が高いし、ヒモ穴候補として注目してみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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