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先行タイプの人気馬は堅い阪神芝1600m

  • 2007年04月02日(月) 23時50分
 先週までに改装後の阪神芝1600m戦は22鞍行われたが、1,2番人気の成績は

1番人気(9.8.2.3)
2番人気(7.4.7.4)

となっており、ともにほとんど崩れていない。ちなみに、1番人気が馬券の対象から外れた3レースは、ともに2番人気馬が勝っている。さらに、1番人気が3着だった2レースは、2番人気馬が1着と2着。つまり、1、2番人気馬がともに連を外したレースはまだ無いということになる。

 しかも、人気馬がその人気を裏切るケースは、後方から来て差し切れないというパターンに限られているようだ。

 「最初に飛んだ1番人気馬」になったブライトロジック(3月10日未勝利戦)は道中10番手で、上がり3位をマークしたものの前が止まらず6着止まり。

 山陽特別のダンスアジョイは、道中12番手から上がり最速をマークしたもののこれまた6着まで。

 モンサンミシェル(3月31日未勝利戦4着)はそれほど極端でもないが、自分より前でゴールした3頭のうち2頭は道中自分より前にいた馬であった。

 2番人気で大敗した4頭も、ほとんど似たパターン。ゴールデンホイップトロフィーで5着だったエイシンデピュティだけが道中好位にいた馬だが、この馬は5着とはいえ上位が一塊になって入線したうちの1頭だった。

 さて、肝心の桜花賞だが、上位人気馬の中に位置を悪くしそうな馬はいない。ということは穴党の出番はやはり無いのか……。

 唯一の救いは、1〜3番人気馬が揃って3着以内に入ったケースは22鞍中2鞍しかないということである。つまり、3番人気馬の中から目をつぶって1頭を完全に消し、残った2頭の軸から3頭目をひねった3連複・3連単がよいということだ。ただ、その3頭目も2ケタ人気クラスはそうそう望めないので、穴の狙いすぎには気をつけたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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