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前走人気を裏切っても許される馬は?

  • 2007年04月09日(月) 23時58分
 皐月賞において、前走重賞・オープン特別で1、2着してきた馬の勝率・連対率は、前走1着馬[勝率10.9%・連対率19.6%]、前走2着馬[勝率5.4%・連対率8.1%]となっている。一方で、前走で1、2番人気だった馬は、前走1番人気[勝率8.6%連対率20.0%]、前走2番人気[勝率8.0%・連対率24.0%]となっている。連対率ベースで考えるなら、前走人気のほうが参考材料になるということだ。

 ここで考えるべきは、前走人気で負けてもそれを気にしないで買っていいレースはどれか、ということだ。前走1、2番人気で前走1、2着だったら「単なるいい馬」ということになってしまうからだ。

 そこで、前走1、2番人気馬の皐月賞成績を調べると、全馬成績は(5-8-6-43)。そのうち前走1着という条件も満たす馬が(3-3-6-17)。

 前走2着馬が(0-1-0-8)なのでこれも除くと、残りは(2-4-0-13)。これが、「前走オープンで1、2番人気になりながら3着以下だった馬の皐月賞成績」ということになる。

 6連対の内訳は、若葉S(阪神移行前後の両方を含む)が3連対(6出走)、スプリングSが2連対(7出走)、弥生賞が1連対(8出走)となっている。

 今年、若葉S組で条件を満たしていたのはナタラージャなのだが、皐月賞には登録が無い。

 では、出走予定がある馬で有資格馬はというと、弥生賞からはドリームジャーニー(前走2番人気3着)、スプリングSからはフェラーリピサ(前走2番人気9着)ということになる。フェラーリピサ!?自分で書いて自分で驚いてしまったが、一応意識はしておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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