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函館記念の人気馬と穴馬

  • 2007年07月16日(月) 23時50分
 今回は代替開催の関係で、登録馬を見ずに原稿を書いている。よって、以下の原稿に出てくる条件に合う馬がいない可能性もあるが、ご容赦願いたい。

 函館記念といえば、かつて荒れる重賞として有名だった。その一方で、昨年は1・2・3番人気がそのまま上位を占め、穴党は肩透かしを食らった格好になった。

 では、大丈夫な人気馬と危険な人気馬を区別する方法、激走する人気薄馬と人気が無いだけの人気薄馬を見分ける方法はあるのだろうか?

 もちろん万能な解決策は無いのだが、人気馬については大まかな傾向として、「2走連続で馬券に絡んでいる人気馬は信頼度が高く、そうでない馬は危険」と言えるのではないだろうか。

 もちろん例外はある。エアスマップは前2走とも馬券に絡んでいたが1番人気を15着と裏切ったし、反対にファインモーションは安田記念大敗直後だったがここでは2着をキープした。

 それでも、2番人気まで対象を広げてみた場合、「今回は叩かれて上積みがあるはず」とか「前回(前々回)は相手が強かった」といった期待を持たれて人気になった馬は危険度が高く、クラスを問わず前走・前々走の着順を根拠に人気になった馬はそれなりに来ている。

 一方、人気薄のほうだが、条件クラスから上がってきた直後の馬は正直なところキャッチしづらいが、OP常連組については、「OP特別・重賞で2回以上連対経験があるのに人気薄」という馬は狙ってみる価値があるのではないだろうか。

 過去10年に人気薄で馬券に絡んだ馬でいうと、ヒマラヤンブルー(03年)、ロードプラチナム(01年)、クラフトマンシップ(01年)、エイシンガイモン(99年)、パルブライト(98年)、グロリーシャルマン(97年)が当てはまる。当てはまる中でも実際に該当するのは一握りだが、「手掛かりがある」という点では、このタイプがつかみやすいのではないだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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