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コース得意のSS、ミスプロ

  • 2007年08月20日(月) 23時50分
 ご存知のとおり、馬インフルエンザの流行で今週の開催があるかどうかは微妙な情勢だ。個人的にも今週はまだ厳しいように思うが、可能性が0でない限り「ある前提」で事を進めておく必要もある。

 今回扱うのはキーンランドC。ご存知のように、サマースプリントシリーズの一戦として、昨年から重賞となった。

 札幌芝1200mは全体で見るとダンチヒ系が高回収率をあげていたりするのだが、OPに限ると、また違った傾向が見えてくる。

 過去10年、札幌芝1200mで行われたOPのレースというと、重賞になる前のキーンランドC、札幌日刊スポーツ杯、2歳戦のすずらん賞など、のべ20レースある。

 そこで高回収率をあげている系統というと実はグレイソヴリン系(複勝回収率183%!)なのだが、馬券に絡んだレースが全てすずらん賞。今回は古馬重賞がテーマなので強調できない。

 それ以外では、サンデーサイレンス系が単114%・複101%でプラス決算を達成している。古馬戦はサンデーサイレンス直仔が、すずらん賞は後継種牡馬の仔が好走している感じだが、まあ系統としてコースそのものは不得意でないと考えていいだろう。

 もうひとつはミスプロ系。勝率・連対率は低いが回収率は単90%・複225%。勝率・連対率ではすずらん賞に出走した2歳馬が低いのだが、その中から一昨年のモエレフィールド(14番人気3着)も出ているし、これも系統ごと注目だ。

 古馬のミスプロ系の場合、産駒が馬券に絡んだ種牡馬9頭のうち、実に8頭までが横文字表記=外国産馬・持込馬の父。今年登録しているミスプロ系は3頭で、うち2頭が外国産馬。ちょうど狙いがたつ。

 ちなみにSS系は登録4頭で、うちSS直仔が2頭。無事に開催できれば両系統のボックスでも買いたいのだが……。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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