先日、ローズSでは休み明け馬体増の人気馬が飛ぶことがある……というようなことを書いたら、そんなときに限ってベッラレイアが18kg増できっちり2着してしまい、皆さんにはえらいご迷惑をおかけした。
そこで、というわけでもないのだが、今回もう一度休み明けでの馬体増・馬体減の話を書いてみたい。今週行われる毎日王冠・京都大賞典は毎年休み明けの馬が多く、取捨に悩むところでもある。
1997年以降に行われた古馬の平地OP・重賞はのべ1443レース。そこに出走したのべ19419頭のうち、中9週以上の休み明けだった馬は3341頭となる。
その3341頭のうち135頭は前走が海外だったり競走除外だったりで、公式な馬体重増減データが無い状態。残った3206頭の成績は、勝率6.2%、連対率12.9%、単回収率67%、複回収率72%。この数値をベースに話を進めていくことになる。
詳しく書いていくと紙数が足りないので結論の要点をまとめると、
1.理想は増減なしかひとケタ増
→+4〜+9kgは連対率14.6%で全体より高い。ただし、複回収率では-3〜+3kgが81%で、一番高いゾーンとなっている。
2.+10〜+19kgは意外となんとかなる
→勝率6.4%・連対率11.9%・単回収率83%・複回収率78%。全体と比べて低いということはない。ただ、20kg以上増は連対率が9.7%とさすがに下がる
3.マイナスは良くない
→4kg以上減った馬は、回収率ベースで全体の平均を下回る。10kg以上減った馬は、勝率5.0%・連対率10.9%・単回収率52%・複回収率50%で狙えない。
よく俗説で「休み明けでマイナスは不安」と言うが、それは正しいということが分かる。
他に、長めの距離のほうが馬体重増でもこなせる(これは私自身勘違いしていた)とか、大型馬の馬体増は影響が小さい(全体との比率で考えたら自然なことか)といった傾向があるようだ。今週さっそく応用してみたいものである。