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1800m以上のGI・GII組を重視

  • 2007年11月13日(火) 23時55分
 過去10年のマイルCS出走馬を前走レース別に分類した場合、一番着度数の優秀なのは天皇賞・秋から直接ここへ来た馬で[3-4-2-18]である。

 それに次ぐのがスプリンターズS組で[3-0-0-7]。このあとは連対率ベースでぐっと下がって富士S組[1-1-0-24]、スワンS組[1-0-6-40]となる。

 ここで思うのが、「本来はメインとなるべきステップレースなのに、スワンS組の連対率、ひどすぎないか?」ということである。なぜかスプリンタータイプの馬が3着での複穴は出すのだが、連対馬が出てこない。1勝はタイキシャトルによるもので、稀代の名馬が地力で突破してしまったという印象が強い。

 ちなみに、過去10年で他に連対馬を出している前走レースは武蔵野S[1-0-0-1]、ジャックルマロワ賞[1-0-0-0]、毎日王冠[0-3-0-5]、旧アイルランドT[0-1-1-0]となる。アグネスデジタル=武蔵野Sのような変則パターンは解釈が難しいが、全体的に見て、1800m以上のGI・GII組が強いという解釈ができるのではないだろうか。マイル以下のGIも、延べ4頭の勝ち馬を出しているが、デュランダルやタイキシャトルという、やはり地力で解決した馬に頼っている感がある。

 また、富士Sからここへ来て連対した2頭はトウカイポイントとダイタクリーヴァで、前々走はそれぞれ札幌記念とダービーだった。さらにアイルランドTから来てここで2着のビッグサンデーは、アイルランドTの前に毎日王冠を使われている。

 今年のマイルCS登録馬で、前走天皇賞・秋出走馬が3頭、秋華賞出走馬が1頭。これらは当然馬券上重視するべき馬ということになる。また、回避予定馬を除いて「前走か前々走で芝1800m以上のGIかGII」ということにするとサクラメガワンダーやトウショウヴォイスも対象になる。後者は執筆時点で除外対象だが、出走枠に入る可能性もあるので覚えておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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