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有馬記念の人気薄好走パターン

  • 2007年12月18日(火) 23時59分
 有馬記念での人気薄好走馬というのは、後から見れば「買えないこともなかった」という馬が多い。

 過去10年に8番人気以下で馬券に絡んだ馬は6頭いるのだが、いずれも当該年度にそれなりの成績を残していた馬だった。

 04年9番人気3着のシルクフェイマスは、その年に日経新春杯と京都記念勝ち。有馬記念前、最後に重賞で馬券に絡んだのは2走前の宝塚記念2着。

 02年13番人気2着のタップダンスシチーは、同じ年に朝日CC勝ち、日経賞2着。最後に重賞で馬券に絡んだのは2走前のアルゼンチン共和国杯3着。

 02年8番人気3着のコイントスは、同じ年に札幌記念と日経賞で3着。最後に重賞で馬券に絡んだのは前走のアルゼンチン共和国杯2着。

 01年13番人気2着のアメリカンボスは、同じ年にAJC杯と中山記念勝ち。最後に重賞で馬券に絡んだのは、その中山記念で7走前。

 00年13番人気3着のダイワテキサスは、同じ年に中山記念勝ち+GIIIを2勝。最後に重賞で馬券に絡んだのは3走前の新潟記念1着。

 98年11番人気3着のステイゴールドは同じ年にGIでの2着が3回。最後に重賞で馬券に絡んだのは2走前の天皇賞・秋2着。

 微妙に例外はあるものの、
・当該年度に別定か定量のGII勝ちか、GIの2着がある
・それを満たさない場合は中山のGIIで2、3着がある
・過去3走以内に重賞で馬券に絡んでいる
という条件を満たせば、有馬記念で穴をあける資格があるということになる。

 これを適用すると、コスモバルクやデルタブルースのように中央の重賞3着以内から遠ざかっている馬はNGということになる。今回は回避か除外だろうが、登録のあった中ではアドマイヤ2騎あたりは「別定GII以上」の良績なしということになってしまう。

 反対に、条件を満たすのはマツリダゴッホかフサイチパンドラあたり。本命にはできないが、ヒモにはこういうタイプを取ってみたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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