根岸Sが現在の時期に行われるようになったのが01年。そこから7回が行われてきた。
前走レース別で着度数を見ると、一番多く3着以内馬を送り込んできたのは当然というか、ガーネットSだ。ガーネットSの別定戦時代に[1-0-2-6]、ハンデ戦になってからは[3-2-1-17]となっている。
着度数の見た目は普通なのだが、そのわりに回収率は高く、単複ともに100%を超えている。
ということは、人気薄の馬が激走してきたということである。たとえば昨年も、12番人気のニホンピロサートが3着した。
当時ニホンピロサートは9歳だったので人気が落ちるのも仕方ないが、しかしガーネットSで4着だったことを考えると人気がなさすぎたとも言える。ちなみに昨年の根岸SにはガーネットS組が3頭出ており、先着順では2番目の立場だった。
その昨年、人気を裏切ったリミットレスビッドは一昨年の根岸Sを6番人気で優勝。その前走ガーネットSはというと、これも優勝していた。重賞を勝ってきてなお人気が伸びなかったわけだ。
04年7番人気1着のシャドウスケイプは、その前走がガーネットS・3着。同組の先着順では2番目。02年6番人気1着のサウスヴィグラスにいたっては、ガーネットSを2番人気2着した直後のレース。しかもガーネットSを勝ったブロードアピールは出ていなかったので、ガーネットS最先着馬でありながら人気を落としていたということになる。
他路線からも馬は来るので一概には言えないが、どうも根岸SにおけるガーネットS組は、過少評価されすぎる傾向があるようだ。距離延長やコース替わり、斤量条件の変化などはあるが、ここまで極端な傾向があればとにかく注目してみる手はある。
今年は6頭が登録しているが、前走1〜4着の4頭には、このパターンのチャンスがあると言えるだろう。