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ガーネットS→根岸Sに注目

  • 2008年01月28日(月) 23時50分
 根岸Sが現在の時期に行われるようになったのが01年。そこから7回が行われてきた。

 前走レース別で着度数を見ると、一番多く3着以内馬を送り込んできたのは当然というか、ガーネットSだ。ガーネットSの別定戦時代に[1-0-2-6]、ハンデ戦になってからは[3-2-1-17]となっている。

 着度数の見た目は普通なのだが、そのわりに回収率は高く、単複ともに100%を超えている。

 ということは、人気薄の馬が激走してきたということである。たとえば昨年も、12番人気のニホンピロサートが3着した。

 当時ニホンピロサートは9歳だったので人気が落ちるのも仕方ないが、しかしガーネットSで4着だったことを考えると人気がなさすぎたとも言える。ちなみに昨年の根岸SにはガーネットS組が3頭出ており、先着順では2番目の立場だった。

 その昨年、人気を裏切ったリミットレスビッドは一昨年の根岸Sを6番人気で優勝。その前走ガーネットSはというと、これも優勝していた。重賞を勝ってきてなお人気が伸びなかったわけだ。

 04年7番人気1着のシャドウスケイプは、その前走がガーネットS・3着。同組の先着順では2番目。02年6番人気1着のサウスヴィグラスにいたっては、ガーネットSを2番人気2着した直後のレース。しかもガーネットSを勝ったブロードアピールは出ていなかったので、ガーネットS最先着馬でありながら人気を落としていたということになる。

 他路線からも馬は来るので一概には言えないが、どうも根岸SにおけるガーネットS組は、過少評価されすぎる傾向があるようだ。距離延長やコース替わり、斤量条件の変化などはあるが、ここまで極端な傾向があればとにかく注目してみる手はある。

 今年は6頭が登録しているが、前走1〜4着の4頭には、このパターンのチャンスがあると言えるだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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