フェブラリーSについては個人的に「ワイルドワンダーで迷いなし」と思っていたのだが、この原稿を書くために色々と調べ物をしていたところ、迷いが出てきてしまった。
以前にこの欄で書いたことがあったかもしれないが、フェブラリーSの前走レースとして、根岸Sと平安Sはいまひとつ存在感が無いというのがその迷いの理由だ。
根岸Sが現在の時期になったのが2001年。それ以降、中山施行の年も含めて7回のフェブラリーSが行われてきた。
14頭の連対馬が生まれてきたことになるが、それに対して「連対馬を生んだ前走レース」は6つしかない。
JCダート[2-1-0-1]
根岸S [2-0-3-31]
東京大賞典[1-3-1-7]
平安S [1-1-1-15]
香港C [1-0-0-1]
川崎記念 [0-2-0-15]
さらに、3着馬を出しているレースがふたつ。
有馬記念 [0-0-1-3]
阪神牝馬特別(現阪神牝馬S)[0-0-1-0]
これを見ると、根岸S組や平安S組のような「下のグレードからたたき上げていくタイプ」は成功率が低く、もともとダートのGI路線に定着していた格上タイプが強いようにも見える。
こうなるとやはり無難なのはヴァーミリアンで、結果的に東京大賞典からここというローテになったことにも安心感がある。
最初に触れたワイルドワンダーについては、南部杯・2着の実績があることをもって「例年の根岸S組よりは上」と判定するかどうかだろう。
あとは、3連単の買い目をいかに少なくするかの作業。川崎記念組や平安S組を過剰に取らないことがポイントになりそうで、マルチやボックスを使用することなく、いかにシンプルなフォーメーションを組むかが重要になる。