中山記念過去10年の成績を調べていて、ひとつの傾向に気づいた。
前走クラス別成績をとると、前走でより上位のクラスを走っていた馬のほうが強い、という傾向が綺麗に出るのである。
過去10年の前走クラス別成績はこちら。
※下記左から
前走 勝率 連対率 単回収率 複回収率
1600万下 0.0% 0.0% 0 38
OP特別 6.7% 10.0% 62 34
GIII 6.9% 15.5% 62 73
GII 9.5% 19.0% 71 46
GI 22.2% 44.4% 107 111
勝率・連対率ともに、クラスが上がるにつれて上昇している。前走の格が大事、というレースは他にもたくさんあるが、形としてこのように綺麗に出ることはそれほどない。
まあ、こういう傾向というのは書いた途端に崩れがちなものだが、前走GI組が強いことと、前走OP特別組が苦しいことは確かだと思う。
前走GI組は04年以降に出走した4頭に限るとすべて馬券に絡んでおり、03年もバランスオブゲームが2着(ほか2頭テレグノシス・8着、トウカイポイント・競走中止がいた)。新しい地層に好走例が固まっているのは心強い。ちなみに今年の登録馬で該当するのは、チョウサンとコンゴウリキシオー(後者は香港マイルだが)である。
一方、OP特別を走った直後にここも勝った馬は2頭おり、トウカイポイントとサイレンススズカ。説明するまでもなく、後のGIホースである。
2着馬は1頭のみでアメリカンボス。こちらは後に有馬記念・2着で穴をあける馬である。つまり、「OP特別→中山記念」の臨戦過程を連対レベルで成功させた馬は、全て後のGI連対馬になっているということだ。もしこの組を買うならば、安定勢力よりも、未知の部分が多いタイプを重視すべきだろう。