阪神大賞典は、過去10年の1番人気連対率が100%(7勝・2着3回)という堅い重賞である。しかも、今年は登録馬の数が14頭。本番はさらに減るわけで、高配当というわけにはいかないだろう。
ただ、それならそれで、本命サイドの3連単をまとめて獲るという快感もある。昔だったら堅くて手が出せなかったレースでこそ3連単の存在意義があるわけで、阪神大賞典もそのひとつとなるだろう。
買い目を絞っていくうえでポイントになるのは、実は単純にも「長距離実績」ではないかと思う。
2番人気馬は[2-5-1-2]なのだが、馬券の対象にならなかった2頭はサクラセンチュリーとマックロウ。前者は唯一参戦経験のあった3000m級のドンカスターSで、2.2倍の1番人気を3着と裏切っていた。マックロウは距離経験自体が2500mまでであった。
距離実績がなくてもコイントスのように2着した馬もいるのだが、3000m以上に実績のある馬のほうがより信頼度が高いということだ。
1番人気馬をAとし、2〜3番人気のうち長距離実績豊富な方をB、そうでないほうをCとすると、3連単のうち上2頭はA→Bを5割、A→Cを2割、B→Aを2割、C→Aを1割といったバランスで組むのが良いのではないだろうか。
もうひとつ、少しでも高い配当を目指すために、人気薄3着の可能性を考えておきたい。過去10年、7番人気以下からは2〜3着馬が計3頭出ているのだが、その3頭はエリモブライアン、ファストタテヤマ、ホットシークレット。つまり菊花賞好走馬と、ステイヤーズSの勝ち馬だった。
少し基準を緩めなくてはならないが、今年あてはまるのは菊花賞・4着のエーシンダードマンあたりだろうか。あくまで3着付けだが、少しは意識しておきたい。