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絞って獲りたい阪神大賞典

  • 2008年03月17日(月) 23時50分
 阪神大賞典は、過去10年の1番人気連対率が100%(7勝・2着3回)という堅い重賞である。しかも、今年は登録馬の数が14頭。本番はさらに減るわけで、高配当というわけにはいかないだろう。

 ただ、それならそれで、本命サイドの3連単をまとめて獲るという快感もある。昔だったら堅くて手が出せなかったレースでこそ3連単の存在意義があるわけで、阪神大賞典もそのひとつとなるだろう。

 買い目を絞っていくうえでポイントになるのは、実は単純にも「長距離実績」ではないかと思う。

 2番人気馬は[2-5-1-2]なのだが、馬券の対象にならなかった2頭はサクラセンチュリーとマックロウ。前者は唯一参戦経験のあった3000m級のドンカスターSで、2.2倍の1番人気を3着と裏切っていた。マックロウは距離経験自体が2500mまでであった。

 距離実績がなくてもコイントスのように2着した馬もいるのだが、3000m以上に実績のある馬のほうがより信頼度が高いということだ。

 1番人気馬をAとし、2〜3番人気のうち長距離実績豊富な方をB、そうでないほうをCとすると、3連単のうち上2頭はA→Bを5割、A→Cを2割、B→Aを2割、C→Aを1割といったバランスで組むのが良いのではないだろうか。

 もうひとつ、少しでも高い配当を目指すために、人気薄3着の可能性を考えておきたい。過去10年、7番人気以下からは2〜3着馬が計3頭出ているのだが、その3頭はエリモブライアン、ファストタテヤマ、ホットシークレット。つまり菊花賞好走馬と、ステイヤーズSの勝ち馬だった。

 少し基準を緩めなくてはならないが、今年あてはまるのは菊花賞・4着のエーシンダードマンあたりだろうか。あくまで3着付けだが、少しは意識しておきたい。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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