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皐月賞も大波乱になるとしたら?

  • 2008年04月14日(月) 23時50分
 今年の春クラシック、事前にファンが認識していたのは「牡馬は過去に例の無い混戦だが、牝馬はそれなりにアテにできる人気馬がいる」という状況だったのではないだろうか。

 ところが、終わってみれば桜花賞が大波乱。人気馬が全て飛ぶという結果になった。

 根拠の無いオカルトで言えば「こういうときは、荒れると思った皐月賞が堅く……」となるのだが、それでは話として面白みに欠く。皐月賞も荒れる、という前提で考えたい。

 また実際、皐月賞では1頭くらい超人気薄の穴馬が馬券に絡むものである。ここ4年は連続して10番人気以下の馬が連対中。03年は人気サイドでの決着だったが02年は15番人気のノーリーズンが勝っており、さらに1年飛ばして00年は13番人気のチタニックオーが3着している。

 チタニックオーや、97年の「2ケタ人気が1〜3着」の頃には3連複・3連単が無かったが、いまは事情が違うので、2ケタ人気馬が1頭絡むだけで、配当は大きく伸びる。ディープインパクトの年でさえ、3連単は7万円以上ついた。

 そこで皐月賞の穴馬は? という話になる。過去の本コラムに書いた話と多少似通ってしまうが、事実と違うことを書くわけにはいかないのでご容赦いただきたい。結論は、「安定味を発揮してきた馬か、一度の大敗で一気に見限られた馬」である。

 どんな状況でも掲示板には……という安定味タイプはドリームパスポート、シックスセンス、ダイワメジャー、サニーブライアン、シルクライトニング、フジヤマビザン、オートマチック、シャコーグレイド。前走の敗戦が人気を落としていたのはサンツェッペリン、ノーリーズン、ディクターランド、2ケタ人気ではないがヤエノムテキ。

 さて、今年の該当馬はどれか? 人気自体が読めないが、安定味ではタケミカヅチ、キャプテントゥーレ。一度の大敗はフサイチアソート、レインボーペガサスあたりだろうか。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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