今年の春クラシック、事前にファンが認識していたのは「牡馬は過去に例の無い混戦だが、牝馬はそれなりにアテにできる人気馬がいる」という状況だったのではないだろうか。
ところが、終わってみれば桜花賞が大波乱。人気馬が全て飛ぶという結果になった。
根拠の無いオカルトで言えば「こういうときは、荒れると思った皐月賞が堅く……」となるのだが、それでは話として面白みに欠く。皐月賞も荒れる、という前提で考えたい。
また実際、皐月賞では1頭くらい超人気薄の穴馬が馬券に絡むものである。ここ4年は連続して10番人気以下の馬が連対中。03年は人気サイドでの決着だったが02年は15番人気のノーリーズンが勝っており、さらに1年飛ばして00年は13番人気のチタニックオーが3着している。
チタニックオーや、97年の「2ケタ人気が1〜3着」の頃には3連複・3連単が無かったが、いまは事情が違うので、2ケタ人気馬が1頭絡むだけで、配当は大きく伸びる。ディープインパクトの年でさえ、3連単は7万円以上ついた。
そこで皐月賞の穴馬は? という話になる。過去の本コラムに書いた話と多少似通ってしまうが、事実と違うことを書くわけにはいかないのでご容赦いただきたい。結論は、「安定味を発揮してきた馬か、一度の大敗で一気に見限られた馬」である。
どんな状況でも掲示板には……という安定味タイプはドリームパスポート、シックスセンス、ダイワメジャー、サニーブライアン、シルクライトニング、フジヤマビザン、オートマチック、シャコーグレイド。前走の敗戦が人気を落としていたのはサンツェッペリン、ノーリーズン、ディクターランド、2ケタ人気ではないがヤエノムテキ。
さて、今年の該当馬はどれか? 人気自体が読めないが、安定味ではタケミカヅチ、キャプテントゥーレ。一度の大敗はフサイチアソート、レインボーペガサスあたりだろうか。
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