競馬というものは面白いもので、ちょっとした番組のさじ加減でレースの傾向が大きく変わったりもする。
4歳牝馬特別→フローラSは99年まで2回東京開催の3日目に行われていたが、00年から2日目に移った。開催日次ベースでは1日前倒しになっただけだが、週としては1週前。桜花賞とのレース間隔が中1週となった。
それ以降8回のフローラSが行われたが、この影響は明らかである。同じ8年間でも92〜99年の8年間は、
・前走
桜花賞 [6-1-0-22]
忘れな草賞 [1-4-1-14]
500万下 [1-2-5-40]
だったのが、00〜07年は
・前走
桜花賞 [0-0-2-8]
忘れな草賞 [1-2-0-9]
500万下 [3-4-2-36]
とレースの趣旨が全く変わってしまった。
いちばん影響の大きいのが配当面だ。以前は、なんだかんだで桜花賞出走組=ファンにも分かりやすい格上タイプが上位に入り、1〜3番人気のうち2頭は馬券に絡むようなイメージであった。92〜99年の全頭買い時回収率は単32%・複43%とかなり極端な本命レースを示している。
それに対し、00〜07年は単204%・複104%。2ケタ人気で馬券に絡んだ馬が5頭、前走未勝利勝ちからここで馬券に絡んだ馬が4頭、前走500万下で馬券に絡めなかったのにここで馬券に絡んだ馬が3頭いる。1頭で2つ以上に該当している馬もいるが、今年もこんなタイプが1頭くらい絡んできてもおかしくはない。
さらに中身を見てみると、差した馬が穴をあけていることが多いように思う。これは、比較的能力の均衡したメンバーでオークスの出走権を争うことになったためにみな脚を余さぬよう早めの仕掛けをするようになり、結果としてオーバーペースが生まれやすいからではないだろうか。あるいは、まだ体力のしっかりしていない牝馬が府中の直線で早仕掛けをすると、たとえ人気になるような馬でも崩れやすいということもあるかもしれない。
皐月賞が逃げ切りで決まったうえに東京が開幕週ということもあって前から馬券を買いたくなるが、この点についてはじっくり考えてみる必要がある。
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