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今年の1番人気は誰に?

  • 2008年04月28日(月) 21時50分
 いきなり読者に尋ねるのもなんだが、今年の天皇賞・春、1番人気はどの馬だろうか?

 大阪杯で6着と敗れた以上、メイショウサムソンの線はなくなったように思う。

 アサクサキングスか、阪神大賞典を評価してアドマイヤジュピタか、同2着と「京都のサッカーボーイ産駒+昨年1番人気」でアイポッパーか。

 これは大きな分かれ目である。天皇賞・春の1番人気馬において、最も強いパターンと最も弱いパターンの両極端に当たるからだ。

 まずアサクサキングスが1番人気になった場合。菊花賞馬が1番人気になったケースは、グレード制導入(84年)以降で9回ある。

 その結果は、
・ホリスキー(5歳時)3着
・シンボリルドルフ(4歳時)1着
・ミホシンザン(5歳時)1着
・スーパークリーク(5歳時)1着
・メジロマックイーン(4歳時)1着
・メジロマックイーン(6歳時)2着
・ビワハヤヒデ(4歳時)1着
・ナリタブライアン(5歳時)2着
・ナリタトップロード(6歳時)3着
・ディープインパクト(4歳時)1着

 よく「前年の菊花賞馬が強い」というが、全馬が馬券に絡んでいる。なにしろ1番人気だからうまみはないが、このパターンが発生したら穴党でも無視はできないということになる。

 対照的に、「GI勝ちのない1番人気馬」はどうだったか。

 結論から言うと、88年のタマモクロス(1着)以外はすべて連を外している。スルーオダイナとダイタクバートラムはなんとか3着を確保したが、スダホーク、エアダブリン、リンカーン(2回)ときて、去年もアイポッパーがこのジンクスに敗れた。

 今年の1番人気馬はどちらになるか。単勝オッズから目が離せない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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