あわや1000万馬券というNHKマイルCから1年が経った。
いまでも覚えているのが、外枠の馬ばかりが上位に来たことである。
勝ったピンクカメオが14番枠、2着ローレルゲレイロがぎりぎり「外半分」の10番枠、そして3着ムラマサノヨートーが18番枠。以下、12、11、17、15番と、外半分の枠に入った馬たちが7着までを占めた。
なんでそんなことを覚えているかというと、自分の本命だったダイレクトキャッチが13番枠で10着と、この傾向の蚊帳の外だったからである。
さらに今年、700万馬券となった桜花賞も1着馬から順に15、18、13番であった。こちらは外半分の人気馬も飛んでいるが、一応は2ケタ馬番の上位独占である。
そこでふと思い立って、98年以降に行われた芝のマイルGIについて、枠番別成績を調べてみた。
※左から枠、勝率、連対率、単回収率、複回収率の順。
1枠、7.6%、11.8%、49、64
2枠、5.0%、8.3%、102、71
3枠、5.6%、12.9%、61、51
4枠、5.6%、11.2%、47、70
5枠、7.2%、17.6%、45、80
6枠、5.6%、9.6%、66、47
7枠、6.4%、12.2%、166、98
8枠、4.1%、9.9%、53、101
コイウタ(ヴィクトリアマイル)の1着が効いて2枠の単勝回収率が高いが、それよりなにより7、8枠の複勝回収率が高いことが目立つ。勝率・連対率・複勝率が普通なのに回収率が高いというのは、言うまでも人気薄が激走しているということだ。
先述した2レースのように「上位3頭すべて外」というのはさすがにそうそうないが、人気薄の外枠馬が来るときは、もう1頭外枠馬を3着以内に連れてきていることが多いようにも思う。まず1頭外寄りの人気薄馬を見定めて軸とし、他の2〜3頭の外枠馬と3連複・3連単マルチの2頭軸を2〜3セット作り、そこから手広く……というような狙い方があってもいいように思えてきた。