今週はCBC賞が行われるが、芝1200mのハンデ重賞というのは、それほどあるものではない。最近になってちょっと増えたが、長らく年1レースであった。
過去10年でいうと、該当レースは13レースある。その13レースを対象に傾向を分析……と思ったのだが、これがなかなか難しい。
単純に斤量で見ると、買いパターンというのは見つからない。牡馬で53kg以下という軽ハンデ組はしばしば穴をあけているが、連対率ベースでは重ハンデ組ほど優秀で、互いに一長一短である。
前走斤量からの変動で見ると、穴をあけているのはもちろん斤量が減った組だが、斤量が増えた組は連対率が高い。1kg以上増えた馬は先述の13レースで16頭いるのだが、連対率は31.3%(全馬平均は12.8%)、複勝率は50.0%(同19.2%)にも及ぶ。この組を無視すると、たとえ期待値が高い組み合わせであっても的中率に難が出てしまう。
結局のところ、「背負っている人気サイドの馬」と「ハンデ有利な人気薄馬」を組み合わせていくしかない。
今回対象としている13レースでは2ケタ人気で馬券に絡んだ馬がのべ8頭もいるのだが、8頭全員が前走に比べて斤量の減った馬である。
しかも、
0.5〜1.5kg減[0-1-0-28]
2.0〜2.5kg減[1-0-1-11]
3.0kg以上減[3-0-2-27]
で、大幅斤量減の効果がてきめんだ。中でも、前走準オープン出走馬はオープン定住組よりもだいぶ成績が良い。今回は登録馬中に該当馬がスパインしかいないが、将来のために覚えておきたい。
ただ、斤量減で人気となるとうまみはない。3kg以上減ならともかく、2.5kgまでの減で1〜9番人気となると、回収率は単複ともに50%台。「斤量が減っても無理」と思われている馬のほうに妙味がある。