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無観客競馬に突入したあの日から一年

  • 2021年02月27日(土) 12時00分

コロナに振り回され通しだった1年間


 あれから1年が経とうとしています。何のことか、おわかりですよね?

 そう、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中央競馬の無観客開催が始まったのが、去年の2月29日(土)。春の中山と阪神の開幕週からでした。

 昨年秋には制限付きながら有観客開催が復活したものの、今は再び無観客に逆戻りしています。そうしなければならなくなったのは、もちろん、競馬場がある都と県で緊急事態宣言が再発出されたから。その一部では宣言を解除する方向のようですが、JRAはどう対応するのでしょうか。

 それにしても、この1年間はコロナに振り回され通しでした。JRAのホームページでは、去年1月以降に発表された競馬会からのお知らせが見られるようになっています。それを見返すと、あらためて「いろいろあったなぁ」ということを思い知らされます。

 無観客開催を始めた当初は、この騒動はそんなに長続きしないと思われていたようです。去年3月19日には、「ダービー・オークス観戦席プレゼントキャンペーン」なるものを告知していますからね。

 3月中は週ごとに、その週の開催を無観客で実施すると発表していました。そんな中、3月29日(日)の中山競馬は第3レース以降が降雪のために中止されます。コロナの陰に隠れて私はすっかり忘れていましたが、そう言えば去年は、桜が咲いた後に雪が降ったことがニュースになりました。

 それで思い出したのが、4月の初めにあった緊急事態宣言を巡るドタバタ。いつ宣言されるか、噂が噂を呼んで大騒ぎしましたよね。宣言は4月7日に発出されたわけですが、それを受けて、テレビ東京の「ウイニング競馬」は4月18日(土)以降、本社スタジオでの番組制作に切り替わりました。

 JRAでは4月2日(木)に同19日までの開催を無観客にすると発表。翌3日には本部勤務の職員1人が新型コロナに感染というニュースが伝えられ、次いで6日、9日、12日にも職員の感染が発表されます。

 さらに、中央・地方交流競走の一部取り止め、秋期厩務員課程試験日程の変更といったお知らせが相次ぎ、4月23日には同25日から5月31日までの無観客開催続行が告知されました。これで、オークス、ダービーを無観客で行うことが決まってしまいました。

 こうして見ると、新型コロナの脅威が去年の3月下旬あたりから一気に高まっていったことがわかります。逆に言えば、今の状況があと半月後、1カ月後にどう変化しているかは、簡単には見通せないということです。

 1カ月前、当コラムに、自分の周りでコロナ包囲網がだんだん狭まっていると書きました。でもその悪い流れは続かず、少しずついい方向に向かっているようです。とにかく、このまま、このまま。そして、クラシックが有観客で行われることになればいいですね。

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テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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