“ラス前”に喜ばしい今年度ばんえい競馬のビッグニュース
その後の“V字回復”と相次ぐ“史上最高の更新”
当コラムもいよいよ最終回の1つ前、麻雀で言うところの“ラス前”を迎えました。今回のネタはばんえい競馬です。
20日(日)は2021年度のばんえい帯広競馬最終開催日。昨年4月23日に始まった長いシーズンがついにクライマックスを迎えます。
当日のメインレースはご存知『ばんえい記念』。今年は過去の優勝馬が不在で、出走9頭中、馬券に絡んだことのある馬は1頭だけ、初挑戦の馬が5頭もいるというメンバー構成になりました。
私は出走経験のある馬に期待するつもりですが、締切直前まで悩むかもしれません。結論はYouTubeで配信される『ゆるゆるばんば』や『ばんえい十勝公式ライブ』(どちらも帯広競馬場から出演します)でご確認ください(お役に立てるかどうかはわかりませんよ)。
さて、今年度のばんえい競馬のビッグニュースと言えば、馬券の総売上が初めて500億円を突破した、ということでしょうね。
これまでの最高額は去年の482億9359万8100円(1日平均3億4400万円強)。今年度は2月末の時点ですでに482億8600万円を売り上げ、それを更新することが確実となっていました。
3月に入って、5日の開催が悪天候のため途中で打ち切りになり、当日の売上が2億円弱にとどまったものの、それ以外の日はすべて3億6000万円を上回り、12〜14日の開催でめでたく500億円の大台をクリアしたのです。
振り返れば、年間総売上が103億6400万円余り(1日平均わずか6700万円ほど)にまで落ち込んだのが、東日本大震災が発生した直後にスタートした2011年度のシーズンでした。
その当時の状況は、2006年末に旭川、北見、岩見沢、帯広の4市共催体制が崩壊し、廃止の瀬戸際まで追い込まれた時よりも厳しかったと思います。
私たち“ばんえい競馬愛好家”がイベントをやったりコラムやSNSでPRしたりして応援しても、どうにもならない状態。むしろ、“部外者”である私たちがむやみに存続を訴えることで、“現場”の方々の生活を追い込んでいるのではないか、とまで考えてしまうほどでした。
しかし、その後の“V字回復”と相次ぐ“史上最高の更新”は嬉しいと言うよりも驚くばかり。とはいえ、当コラムの“ラス前”に喜ばしい話を書けて、ホントによかったと思っています。
これもひとえに、ばんえい競馬をご理解いただき、馬券をお買い上げいただいているみなさんのおかげ。心から感謝するとともに、今後のばんえい競馬に対しても、引き続きご支援、ご声援のほどをよろしくお願いいたします!!!
何はともあれ、20日の『ばんえい記念』(第9レース。発走時刻=17時45分)を楽しみましょう。馬券が当たればそれに越したことはありませんが、どうか出走馬9頭が無事にゴールを迎えられますように。
(なお、19日の帯広は雪を伴った荒れた天気になる見込みです。この日の開催が中止になった場合は、21日に代替開催が行われる可能性があります)