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「来年はあの場に…」と改めて決意── 小牧太騎手が“夢”の実現に向け勝負の4カ月へ!

  • 2025年08月26日(火) 18時01分
太論

▲残り4カ月のリーディング争いに闘志を燃やす!(撮影:稲葉訓也)


先週は3日間で19鞍に騎乗して5勝。なかでもモズフラッシュは持ったままの大楽勝で、今後はどこまで連勝を伸ばすのかと思いきや…。強い馬の既定路線で、園田を出て行ってしまったという残念なお知らせも。

こうして順調に勝ち星を積み上げている小牧騎手ですが、週末はテレビでWASJを観戦しながら、「来年はあの場に…」と改めて意を固めたとのこと。残り約4カ月、リーディング奪取へ向けてますます力が入ります!

(取材・構成=不破由妃子)

現在2位の廣瀬騎手と14勝差! 「どんどん広げていくくらいの気持ちで…」


──先週金曜日(園田9R・ダ1400m)のモズフラッシュは、文字通りの持ったままで5馬身差の圧勝。むちゃくちゃ強かったですね。あんな楽勝劇、久々に見ましたよ。

小牧 むっちゃ強いねぇ。前走で放してしまったから心配していたけど、案の定、行きたがって。最初から抑えていたし、よう辛抱したわ。

──1分30秒6。時計も速かった。これから一体何連勝するのか…。本当に楽しみです。

小牧 もう出て行きましたわ。

──ちょっと遅い夏休み?

小牧 いや、JRAに戻った。

──えー!

小牧 あっという間やね。まぁモズフラッシュやったら、JRAでも十分通用するでしょ。あれくらい強かったら、向こうで競馬をしたほうがいいよ。もちろん僕としてはね、もっと乗りたかった気持ちはあるけど、向こうでどんな走りをするのか楽しみでもあるよ。馬券買いますわ(笑)。

──そうかぁ。小牧さんとのコンビはもう見られないんですね。ちょっと残念。

小牧 そうやね。今の時期、JRAの未勝利馬が次から次へとくるよ。どんどんくる。大げさじゃなく、JRAからきた未勝利の馬ばっかりになってくるわ。だから新しい出会いがあると思うし、実際今日も能検(能力検査)で1頭乗ってきたしね。まぁモズフラッシュのような馬はなかなかおらんけど、新たな出会いを待ちますわ。

──あとは、水曜日2R(ダ1230m)のタイガーグレートも強かったですね。6番人気の評価でしたが、テンからスピードに乗って行って、早め先頭から3馬身半差の圧勝でした。

小牧 強かったねぇ。やっぱり一生懸命乗っていたら、だんだん力をつけてきよるね。

──JRAから園田に移籍して7戦、鞍上はすべて小牧さん。なかなか勝ち切れなかったわけですが、今回の勝因は?

小牧 力をつけてきているのと、すんなり流れに乗れたことやと思う。水曜日のメインのマジークも強かった。走るとは思っていたけど、この馬も期待通りに力をつけてきてるね。クリノチャンプ(8月20日・園田3R)は上手いこと乗ったわ。逃げ馬はまだだいぶ不利やねんけど、外に出したら頑張ってくれた。

──みんな内を開けて走っていましたね。まだ内外の馬場差は激しい?

小牧 いや、3日目あたりはだいぶマシになってたよ。ちょっと改善されたみたいでよかったです。

──それにしても、先週は水曜日7鞍、木曜日が上限の8鞍、金曜日が4鞍。けっこうな数乗ってましたね。

小牧 疲れたねぇ。やっぱり8頭は疲れる。7頭までやな。

──1頭少ないだけでも違うものですか?

小牧 7頭と8頭じゃ全然違うよ。調教が終わってからの競馬やし、なんせ3日間やからね。さすがにここ数日はバテていたから、滋賀の自宅に帰ってゆっくりしました。ちょっと体をほぐしてみようかなと思って、久々にホットヨガに行ったりしてね。まぁ思った以上にしんどくて、余計にバテてしまったんやけど(苦笑)。あとは焼肉を食べて、テレビでワールドオールスター(ジョッキーズ)を見ながらのんびりしてましたわ。来年はぜひあの場に行きたいね。この前も話したけど、まずはここでリーディングを獲らな。そこからや。

太論

▲「来年はあの場に…」(撮影:高橋正和)


──現在2位の廣瀬航騎手とは14勝差。残り4カ月、この差を守っていければ…。

小牧 14勝差じゃまだわからんで。どんどん広げていくくらいの気持ちで勝っていかないとね。

──廣瀬さんとリーディングについて何か話したりしますか?

小牧 しない。雑談はようしてるけど、リーディングの話題にはならんね。ただ、向こうもそう簡単には獲らせたくないでしょう、年寄りに(笑)。しかも、移籍してフルで乗ったのは今年からで、1年目みたいなもんやからね。「簡単には獲らせん!」とみんな思ってるんじゃない?

(文中敬称略)
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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