クラシックの足音が聞こえる一戦
クラシックへの登竜門第一弾であるきさらぎ賞が京都競馬場で行われました。
開業11年目で念願のJRA重賞を初制覇されたのは、鈴木孝志調教師。おめでとうございます。
鈴木孝志調教師は念願のJRA重賞初制覇(c)netkeiba.com
小雪がチラつく中、松山弘平騎手の手綱に導かれクビ差で勝利。松山騎手は、今年早くも重賞3勝目。確実に勝ち星を積み上げ信頼度を高めています。
ブービー人気でしたが、漆黒の馬体が懸命に走る姿は、強さをさらに強調しているようにみえました。
好スタートを切りながらあえて中団に控え、直線は外へ出した松山騎手の好判断が光りました。素晴らしいと感じました。見ていて気持ちよかったですね。おめでとうございます。コルテジアと松山弘平騎手のコンビで挑むクラシックが楽しみですね。応援しましょう。
直線は中団からじわじわ伸びて差し切り勝ち(c)netkeiba.com
京都10Rの山城Sで勝利したプリディカメント号では武豊騎手の活躍も。先日お伝えしたアドマイヤビルゴと武豊騎手コンビの活躍も見逃せません。早くも春のクラシックレースに注目です。
***
さて話は変わって新年早々、落馬事故がありました。十分に気を付けて競馬に臨んでいると思いますが、避けられないことが起こってしまうことは度々あります。
僕も落馬によって、障害を負ってしまいましたが、リハビリやトレーニング、乗馬などあらゆることをしてきました。その一方で、医療だけでは治せないこともあるなー…と感じていました。
昨年、負傷した馬の回復促進やコンディションケアに使えるキネシオテーピング療法のことを知りました。僕は左足のケンが硬く、踵をついて歩けません。乗馬の大会でも足で踏ん張れなくなってしまい、鐙がはずれてしまいます。
テーピングをしていただくことで、脚の曲げ伸ばしが楽になり、動かしやすくなる気がしました。テーピングが動きを助けたり、促したりしていることを実感しました。
テーピングをしてもらっています
腰が緩かったりする馬や、術後のケア等に使われています。具体的には背中へのアプローチ・前脚・靭帯・飛節など筋肉の動きを助ける手段として使われており、故障して引退を余儀なくされる馬が少しでも減るかもしれないと思いました。
また疲労回復やけがの予防、リラックス効果などもあるそうです。
筋肉とほぼ同じ収縮性があるのが特徴です。このテープが毛根を刺激し、皮膚と筋肉に隙間を作り、馬の自然治癒力を高めることに役立っています。
僕も大会前にテーピングをしていただき挑んでいます。効果については個人差があると思いますが、機会があれば試してみてくださいね。
競走馬を支えている多くの方々に感謝です。そんなことを感じながらレースを見ていただくのも面白いですね。
つねかつこと常石勝義でした。