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メモリアルイヤーが重賞勝利!

  • 2011年08月25日(木) 18時00分
みなさん、こんにちは。
村山です。

昨日、荒尾競馬場で行われた霧島賞(ダ1500m)でメモリアルイヤーが、初地方重賞制覇を果たしました。

霧島賞は、地方・中央の所属を問わず、九州産の馬であれば出走できるレースです。地元出身の馬が出るとあって、九州の競馬ファンに愛される、名物競走なんですよ。

さて今回のレースですが、メモリアルイヤーはまずスタートからテンのスピードのよさを生かして先頭に立ちました。その後、川田将雅騎手が上手くペースを落としてくれたので、むりに競りかけられることもなく、スムーズにレースを運べたのはよかったですね。

3〜4コーナーではややズブいところを見せましたが、これで脚を溜めることができました。

提供:荒尾競馬組合
提供:荒尾競馬組合

この脚があったからこそ、最後の直線で昨年の覇者テイエムヨカドーに迫られ、いったんは抜かれたにもかかわらず、差し替えしての勝利を挙げることができたのだと思います。馬が頑張ったのはもちろんですが、本当に川田騎手が上手く乗ってくれました。

もともと、この馬はスピードも能力もあるのですが、馬体の幼さもあってなかなか生かすことができませんでした。それが、今年の春のレースでした。

そして、6月のレースを終えた時点で放牧に出し、7月の半ばに栗東に帰ってきたんです。久しぶりに厩舎で見たメモリアルイヤーは成長していましたね。その成長が、この夏の走りに生かされているのだろうと思っています。

休み明け初戦の西部日刊スポーツ杯(11/8/6、小倉芝1200m)では、ゴール直前で大接戦を演じての4着。そして、初重賞挑戦となった前走の西日本北九州記念では着順こそ12着でしたが、果敢に先頭を守りきり、道中では速いラップを刻んでいきました。

そして、今回の霧島賞では勝利。この馬にとって、久々の勝利で「故郷に錦を飾る」ことができました。

今回のレースも、かなり激しい追い比べをしたので、さすがにレース直後は疲れた様子も見せましたが、その他には何事もなく、無事に走りきってくれたことが何よりです。

「少しお休みして、また元気に戻ってきます」byメモリアルイヤー

ここで一度放牧に出し、これまでの疲れを取ってから次のレースに臨みたいと考えています。

ところで、メモリアルイヤーは野元昭厩舎の所属で2010年の7月にデビューしました。この翌年に野元先生が引退なさるといことで、最後の1年を記念すべき年にしよう! と名付けられたんです。

そういう、オーナーの願いが込められた馬名をもらっていますから、これからも活躍してくれることを期待して、大切にしていきたいと思っています。

これからも、みなさん応援してください。

さてさて、その他の村山厩舎ニュース。
週末はキーンランドCにコパノオーシャンズが出走です!

今回のメンバーは強いですが、追い切りに跨った古川騎手はいい感触をつかんでくれたようなので、頑張ってくれると思っています。

今週も各競馬場で村山厩舎の馬たちが走りますので、みなさん応援よろしくお願いします。

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1990年3月3日に栗東所属で騎手デビュー。同年4月22日に初勝利。以降、平地障害共に騎乗し、94年キンセンアラシで中京障害Sを、00年武蔵野Sをサンフォードシチーで重賞制覇。07年2月20日に現役引退。通算成績は3186戦218勝。 08年に調教師免許取得、同年9月開業。37歳という若さと、騎手時代、調教助手時代を通じて松田国英厩舎や角居勝彦厩舎という名門厩舎で腕を磨いてきた実績により、開業当初から大きな注目を集めた。これまでJRA通算18勝(7月27日現在)を挙げ、09年7月8日にはジャパンダートダービーをテスタマッタで制し、開業1年目にして交流GI制覇という快挙を遂げた。

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