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あの弟がデビューです!

  • 2011年09月01日(木) 18時00分
みなさん、お久しぶりです。
本日は北海道より、桜井がお届けします。

こちら、北海道は2歳戦も佳境に入ってきました。
なので、函館も札幌も、2歳馬がたくさん入厩していますよ。

そんななか、村山厩舎からはタニノチャーチルが今週デビューします。

先々週、柴田君の回でもお話しましたが、チャーチルはうちの厩舎にいるタニノエポレットの弟なんですよ。あれから調整も順調に進み、8月24日にはゲート試験に合格しました。

でも実は、前の週に受けた1回目では、ゲートからの出が、ややノンビリだったということで、もう1回となってしまったんですよ。

どうも、おっとりした性格なことと、まだ少々気持ち的な余裕があったようで…。
まあ、レースを体験していない新馬にはよくあることなんですけどね。

で、2回目はアッサリ合格。
バンザーイですヽ(^◇^*)/。

タニノチャーチルです、ニンジン大好き!

大人しい性格のチャーチルですが、走り出すとその雰囲気はガラリと変わります。
飛びの大きなフォームから繰り出す走りは、スピード感がありますね。また、動きもよくて、パワーを感じさせます。

が、最後にちょっと遊ぶ癖が…、どうやらこれも余裕があるからのようです。

そこで、昨日の追い切りではロッサーノと併せを行いました。

函館ウッドコースで70.4-55.2-41.5-13.8秒。馬なりで併入しました。今、函館のウッドはやや荒れ加減なうえ、古馬相手に2歳のこの時期にこの走りができたのは、たいしたものだと思いますね。乗っていて気分がよかったですよ。

函館競馬場はウッドコースがあり、脚元に不安のある馬や、まだ成長途中の若駒にはとてもいい環境です。でも、内側にあるためにカーブがきつくて距離も短いんですよ。

だから、チャーチルのようなダイナミックな走りをする馬は、ちょっと物足りなくなってくるかも…。しかも、荒れてくると深くなるので、力のある馬は、のめっちゃうんです。なので、いずれ慣れてきたらダートで追い切ってもいいのではないかと感じました。

う〜ん、終いを伸ばして、どのくらいの動きを見せるか…楽しみですね〜。

さて、ちょっとノンビリ屋さんのチャーチルですが、お稽古が進むごとに、いい具合に気合いが入ってきました。

今日の朝の調教を済ませてから、函館→札幌と移動してきましたが、落ち着いていますよ。普段から物見をしたり、キョトキョトすることのない馬なので、環境の変化には強いのかもしれません。なかなか、大者です。

一緒に、先輩のインナージョイとサクラアドニスもやってきました。ジョイは9/3(土)のタイランドCに、アドニスは9/4(日)のインディアTに出走します。

2頭もと追い切りではいい動きをしていましたので、状態は良好ですよ。

週末は今ひとつのお天気のようですが、競馬場に応援にいらしてくださると嬉しいです。

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1990年3月3日に栗東所属で騎手デビュー。同年4月22日に初勝利。以降、平地障害共に騎乗し、94年キンセンアラシで中京障害Sを、00年武蔵野Sをサンフォードシチーで重賞制覇。07年2月20日に現役引退。通算成績は3186戦218勝。 08年に調教師免許取得、同年9月開業。37歳という若さと、騎手時代、調教助手時代を通じて松田国英厩舎や角居勝彦厩舎という名門厩舎で腕を磨いてきた実績により、開業当初から大きな注目を集めた。これまでJRA通算18勝(7月27日現在)を挙げ、09年7月8日にはジャパンダートダービーをテスタマッタで制し、開業1年目にして交流GI制覇という快挙を遂げた。

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