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マヤノリュウジン、ニンジャ、ハートビートソングなどバーデンバーデンC、ジュライS分析

  • 2014年07月16日(水) 18時00分


今週は函館の2重賞ではなく栗東で最終追い切りを行う2レースを取り上げました

 今週末は函館競馬場で2重賞。函館2歳Sと函館記念ですが、土日に行われるので、それぞれのレースに対する予想は、No.1予想に取り上げることになると思います。また、栗東所属馬の最終追い切りは函館競馬場や札幌競馬場で行われているでしょうから、私には、その動きをライブで確認することができません。よって、ここでも無理に取り上げることはしませんでした。どうぞ、No.1予想をご覧いただければと思います。

 取り上げたのは、福島競馬場で行われるバーデンバーデンCと中京競馬場で行われるジュライS。どちらもオープン特別ですが、波乱も考えられる一長一短のメンバーが集った印象。それぞれのレースに出走予定の最終追い切りを含めたレポートをお届けしたいと思います。ちなみに、私が狙っていたバーデンバーデンCのリアルヴィーナスは回避予定です。

【バーデンバーデンC/マヤノリュウジン】

 前走CBC賞は決して悪いレース内容ではなかったと思いますが、好位置から伸び切れないあたり、中京競馬場への適性が低いのではないでしょうか。小倉競馬場での実績を考えると、今回の福島競馬場はかなり適性の高い舞台となりそうです。

 問題は中1週のローテーション。しかし、中2週では勝った実績がありますし、地方競馬所属時代には、中1週での実績もあります。輸送距離が長い点がどうかですが、最終追い切りは、4F51.5〜1F12.2秒。これだけしっかりやれるのは、不安がない証拠。また、前走時より4F時計が速くなったことは評価すべきです。

マヤノリュウジン(7月15日撮影)

前走時より4F時計が速くなったことは評価すべきマヤノリュウジン(7月15日撮影)


【バーデンバーデンC/ニンジャ】

 10番人気で3着した前走のCBC賞。これまで力のいる馬場に対する適性には疑問を持っていたが、あの走りができるのであれば、全く問題ないし、今は力を付けているのかも知れない。もしくは、昨年も夏場に好走したことを考えると、今の時期が適しているとも思える。

 最終追い切りの内容を見ても、中1週が全く気にならない内容。1F目から、最後の4F目まで、ラップの踏み方は前走時とほぼ同じ。好状態をキープできていると思うので、あとは初めてとなる福島競馬場への輸送を無事にこなしてくれれば、といったところです。

ニンジャ(7月15日撮影)

ラップの踏み方は前走時とほぼ同じで、好状態をキープできているニンジャ(7月15日撮影)


【バーデンバーデンC/サウンドリアーナ】

 ダートで頭打ちになったことで、芝路線へ戻ってきた印象もある馬。それだけに、旬を過ぎたと感じている方もいるかも知れません。しかし、個人的には「1200m」を使ってくれた時は狙おうとずっと前から決めていました。

 普段の坂路でのキャンターから、前に馬を置いて、その後ろで脚をためる練習を繰り返しています。1200mなら、ちょこっと脚をためるだけで直線は弾けます。最終追い切りでラスト1Fが最速になるラップを踏めていたように、私のイメージ通りの競馬をしてくれそうな予感です。※netkeiba.comの予想オッズが単勝4.4倍ですから、皆さん狙っていたんですね(笑)

サウンドリアーナ(7月15日撮影)

「1200m」を使ってくれた時は狙おうとずっと前から決めていたサウンドリアーナ(7月15日撮影)


【ジュライS/グレートチャールズ】

 左回りは6走して、連対を外していません。[2-4-0-0]ですから、数字の見方によっては、左回りは勝ち切れないと判断されるかも知れませんが、決してそんなことはないと思います。前走アンタレスSは初重賞挑戦ということもあって、惨敗しましたが、そのダメージもすっかり癒えています。

 1週前追い切りの時点から、ハツラツとした動きが目立っていましたが、最終追い切りも単走で機敏な走り。気になるのは、夏場に良績を残せていない点だけ。今回走れないようであれば、冬馬という可能性が高いと思います。

グレートチャールズ(7月16日撮影)

気になるのは夏場に良績を残せていない点だけのグレートチャールズ(7月16日撮影)


【ジュライS/ハートビートソング】

 本格的なダート転戦は昨年から。ベテルギウスSを勝った後に使ったのが、中京競馬場の東海S。3番人気の支持に応えることができなかったのは、競馬場に対する適性が低いのでしょうか。いえ、長期休養明けを好走した反動が出ただけだと思います。

 その後は安定して走れており、今回は中9週での出走。2週続けて、坂路4F51秒台をマーク。普段の調教から、ダイナミックなフットワークは目立っていますが、今回はその動きが更に目立っているように思えます。

ハートビートソング(7月15日撮影)

普段の調教から、ダイナミックなフットワークが目立っているハートビートソング(7月15日撮影)


◆次走要注意

・7/12 中京11R 豊明S【ビキニブロンド】(8人/18着)

 最終追い切りの4F時計が遅すぎる点が気になっていましたが、当日の馬体重は-12キロ。これは敗因のひとつと考えてよいでしょう。
 また、1400mという距離にも適性がないと思います。次走は小倉芝1200mを予定しているとのことなので、そこは勝負。もちろん馬体重が戻り、最終追い切りもきっちりと時計を出す必要があります。

[メモ登録用コメント] [芝1200m]最終追い切りで坂路4F55秒以下でラスト1F最速なら勝ち負け

・7/13 中京1R 2歳未勝利【カリテスグレース】(6人/5着)

 最終追い切りが栗東坂路でラスト1F最速ラップを踏んでいました。これは中京芝1600mには適性が高い追い切りなので、馬券総合倶楽部でも狙い馬に指名しました。
 レース内容は良かったと思いますが、最後は伸び切れないまま。この感じだと、新潟芝1600mの方が適性は高いでしょう。

[メモ登録用コメント] [新潟芝1600m]最終追い切り栗東坂路でラスト1Fが最速

◆今朝の追い切り特報

・3歳未勝利【ビオラフォーエバー

 16日のCWでは、マジェスティハーツ(中京記念出走予定)の先導役。ある程度のペースで飛ばしたので、最後は止まると思いましたが、脚色は衰えずに先着でゴール。時計が速い点、格上に外から並ぼうとされても追いつかせなかった根性は評価できます。レースは来週を予定しているとのこと。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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