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好位追走からスパッと抜け出すイメージで/キャピタルS

  • 2017年11月24日(金) 18時00分


◆ここの結果次第で、マイル中心の路線に移行するのでは

 注目の重賞は「ラジオNIKKEI杯京都2歳S」だが、必見であっても、どうも馬券参加には…の頭数と、人気なので、大接戦の可能性のある東京メインに集中したい。

 フルゲートの18頭立てだが、そう厳しいハイペースにはなりそうもない展開(流れ)と、連続して3歳馬台頭の現在の流れを味方にできそうな3歳馬ダイワキャグニー(父キングカメハメハ)から入りたい。

 ここまで東京芝は【3-0-0-2】。着外の2回は、明らかに距離が長すぎた日本ダービーと、初の古馬相手となった前回の毎日王冠1800mの4着(0秒2差)。その毎日王冠では好位からスルスルと抜け出して粘り、先頭に立っていた1600m通過地点は1分33秒9なので、平均ペース型でも、初の1600mはむしろ合っている可能性のほうが高い。

 サンデー牝馬に、キングカメハメハの代表産駒は、ドゥラメンテ、ローズキングダム…だが、きわめてスピード色の濃い万能タイプであり、ダイワキャグニーの場合は「レイズアネイティヴの4×5」のクロスがあることから、もっとスピード色が前面に出ている可能性がある。

 母トリプレックスの兄弟には4勝した半兄アサクサキーマン(父ゴーンウエスト)、全兄フサイチオーレ(5勝)、5勝した半弟アグネスギンガ(父フォーティナイナー)などがいるが、母方に流れる典型的なアメリカ血統を受けて、みんな活躍はマイル前後が中心だった。

 ダイワキャグニーは、春シーズンまでは日本ダービーを大目標にしていたので、1800〜2000mが中心だったが、自然に早めに先頭に並んでしまうレースぶりから推測するに、ここで望ましい結果が出るなら、これからはマイル中心の路線に移行するのではないか、と思われるスピード型が本質だろう。

 ハイペースはないと思えるので、この組み合わせなら楽に好位追走からスパッと抜け出すイメージ通りの結果を期待したい。

 ステイゴールド産駒でも、安田記念を制したリアルインパクトの下のレアリスタと、2段加速が可能な脚質にぴったり合っている戸崎騎手とコンビで【1-2-0-2】のダノンリバティが本線。絶好調の穴馬オートクレールを含め、少し手広くいく。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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