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【ジューンS予想】波乱含みの一戦 狙うは継続騎乗のあの馬

  • 2023年06月09日(金) 18時00分

読めない馬場状態にフルゲートのハンデ戦


 金曜日に大雨の地域もあり、先週の週末と同じような流れになった。日曜日は回復に向かうだろうが、水はけのいい東京競馬場とはいえ、土曜日の芝コースは「稍重-重馬場」のスタートか。微妙な馬場に加え、フルゲートのハンデ戦。3場開催となって乗り替わりが多い。波乱含みだ。

 渋馬場歓迎とはいえないが、ずっと田辺騎手とのコンビを崩さないサクセスシュート(父ドゥラメンテ)が狙える。このクラスに昇級して「4、3、3着」。すべて上がり最速で突っ込んでいる。前走は差のある3着だが、初の東京2400mで上がり断トツの33秒2。最後方から突っ込み、距離、コースに適性のあるところを確認できた。

 前後半「1分14秒5-1分11秒0」=2分25秒5のスローバランスで、0秒5差だが、今度はハンデ戦の18頭立て。あそこまでのスローとは思えない。負担重量は2キロ減になった。進路選択の巧みな田辺騎手らしいコース取りで、クラス脱出のメドが立っているサクセスシュートの快走に期待する。

 父ドゥラメンテは、3世代の産駒(5歳タイトルホルダー、4歳ヴァレーデラルナ、3歳リバティアイランドなど)だけで、現在総合種牡馬成績小差の2位。

 母の父キングヘイローは、直仔の時代はそう目立たなかったが、イクイノックス、ディープボンドなどの出現で母の父となって評価急上昇。ダンシングブレーヴ系らしく、個性派が多いが、距離延長を歓迎する産駒も多い。サクセスシュートはまだキャリアの浅い4歳馬。これから大きく飛躍する可能性がある。好調キングズパレスを相手本線に、ワイドエンペラー、ワープスピードなど手を広げたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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