最近は実に暑い日本の夏。九州の友人に聞いた話だが、薩摩半島方面では気温が高すぎるためにコシヒカリなどのいわゆる日本の米が育たなくなって、タイ米みたいな長粒米の栽培にシフトしているとか……。
日本のなかでも都市部の気温上昇はより顕著だ。エアコンは室内の熱を室外に放出して涼しくするというシステムだから、炎天下には機械の稼動による熱量が加算されることになる。その分も、都会の夏が暑い要因のひとつだろう。
しかし今からこんなに暑いのでは、名古屋なんてどうなってしまうのかと心配になる。数年前、8月下旬に名古屋競馬場に突撃したとき、名古屋駅から専門紙・競馬エースの伊藤さんに電話したら「競馬場の駅に着いたら、危ないからそこから動かないで! 車で迎えに行くから!」と強い口調で言われた。
んなアホな、と最初は笑っていたのだが、実はその日の最高気温は38度。アスファルトの上は50度を軽く超えていたらしい。ということで、歩いてもわずか3分の名古屋競馬場に車で突撃した私は、そのあと笑えない状況になった。
メインレースの頃に降り出した強い雨が熱い地面で一気に蒸発。湿度100%という世界に一変したのだ。おかげでインタビューの業務のためにワイシャツ姿だった上半身は、汗と湿気で全身ずぶ濡れ状態に。ミストサウナのなかで服を着ているような状況なのだからたまらない。こりゃダメだと観念してトイレでGパンTシャツに着替えたのだが、ワイシャツが体にまとわりつくから脱ぎにくくて困った。そんな思い出がある夏が本格的にやってくる!
でも、競馬場自体は屋根があるし風は通るしということで、都心部のヒートアイランドに比べれば過ごしやすい。さらに名古屋競馬場のパドック周辺の一部には屋根があるのもありがたい。そういえば、パドックの屋根を撤去した競馬場がいくつかあるけれど、なぜ取り壊したのだろうか。意味がまったくわからん!
しかしながら、最近の名古屋競馬は売上低下が厳しい模様。それでも冠協賛レースが多く実施されているように、地元民への浸透度はけっこうあるようだ。その名古屋競馬場で冠協賛レースをすると、オリジナルゼッケンを作れるというサービスがある。
このゼッケン、けっこうな確率で申し込む人がいるようだ。レース名は15文字までだから、ゼッケンも15文字まで入れられることになる。それなりに字のサイズは小さくなるけれど、9文字以内にしろというのは難しいだろうから、これはこれでありがたい。
この話を某落語家と某歌手に教えると、口をそろえて「それいいなあ、やってみようかな」と答えた。専門紙を見せるとさらにビックリ。印刷された冠協賛レースの文字がかなり大きいのだ。さらにスポーツ紙にもレース名が印刷されるのだから1万円は安いともいえるだろう。
私も何度か冠協賛レースに申し込んだが、名古屋ではまだ実施していない。特典として特別観覧席の入場券をもらえるのだから暑い夏でも大丈夫だし、近いうちに何かレース名を考えてみようかな?