最近はなかなか普通に競馬場に突撃して遊びまくるという時間がとれない状況。家事労働ってけっこう仕事量が多いものなのよね……。という日々ではあるが、先日は久々に川崎競馬場に突撃!
4月12日に超緊縮スタイルで開催を再開した川崎競馬も、今ではすっかり元通りのタイムスケジュールに。しかし競馬場のようすは昨年や一昨年とはすっかり違う様相となってしまっている。
まず、来場者がとても少ない!
3年連続で場内トークイベントを担当させていただいているのでウイナーズサークルからスタンドを眺めているのだが、そこから見える人々の数が年々減っている印象が強いのだ。
実際の数字的にもそれはたしからしく、昨年から4コーナー寄りの3号スタンドを使わない運営方法に変更。今年は節電開催という面もあるのだが、真ん中のスタンドの3階(指定席)を使用せず、ゴール前の1号スタンドも3階を閉鎖している。昔は1号スタンドの3階も指定席だったらしいのだが、時代は遠くなりにけり……という感じですな。
「でも、売上は以前と全然変わっていなくて、むしろ良くなっているんですよね」とは、川崎競馬場長の田崎政司さん。競馬場の風景的には「大赤字か?」と思えるほどに人が減っているのだが……。それだけ電話投票や場外発売の威力が以前より強力になっているということなのだろう。
たしかに、電車賃や往復にかかる時間、場内を歩き回る労力を考えると、自宅で好きな格好でのんびり打てるのは悪くない選択かも。でもそのシフトが進んでくると、場内の売店はじわじわと厳しくなってくる。
1号スタンドの2階にある「うまはる」というお店に行って、それを強く感じた。ここは豆腐屋さんが経営しているそうで肉豆腐が絶品なのだが、先客が1人しかいない……。しかもその客の対応に手間取っていて、なかなか自分の順番がこないのだ。
ちょっと前は威勢よくおばちゃんたちが動いていたはず。やはり客商売は忙しいほうがいいんだよなあ。ヒマだと気分が乗ってこないし。それでも肉豆腐は相変わらずの美味さ。これが1皿200円なのだから、品物的には大繁盛してもいいはずなのに!
続いては、つい2年前は3号スタンドの2階で注文から30秒もしないうちにテキパキとドンブリを出して行列をさばいていた「タンメン屋」さん。こちらは2号スタンドの2階に移転して営業中だ。
しかし、明らかに以前よりお客さんの数が少ない。激減といってもいいくらいだ。いきおい店員さんの動きも緩慢になり、頼んだ5杯のタンメンがすべて仕上がるまでに5分くらいかかった。昔のタンメン屋さんを知っているだけに、なんだか隔世の感である。このフロアにあった日本蕎麦の「大楠庵」は閉店してしまったし、これも時代の流れというものなのか……。
それでも1階のパドックエリアは大繁盛。相変わらず「スパイシーやきそば」には列ができ、コロッケ屋さんにも待ち人の姿が。今は競馬場内の人口密度が場所によって全然違っているから、テナントの場所が売上を左右している感じだ。なんとかこれ以上、店が減ってほしくないんだけれど。
そのためにも、小さなことからコツコツと。できるだけ現場に行って、できるだけ現場で食べよう。でも個人的には馬券に没頭してしまって食事は帰りがけに、ということがときどきある。主催者さま、いっそ最終レースを午後10時ぐらいにしていただければ、場内で食事する確率が上がるのですが!(馬券購入額も上がります!)