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夏こそカレー!?

  • 2011年08月10日(水) 18時00分
 しかし最近の夏はひどく暑い。私が住んでいる埼玉県はとくにひどい。7月初旬には市役所から連日「室内の温度が35度を超えました」という放送が流され、昼間に車に乗ってみれば、外気温の表示が40度を超えているのが普通。7月下旬は台風のおかげで気温的に過ごしやすかったので助かったが……。ちなみに8月3日に開催された競走馬セリ市「八戸市場」も気温的に過ごしやすい1日だった(夜はちょっと寒かったくらい)。

 ということで、前年より多くの購買登録者様を迎え、前年より多くの取引馬を送り出した八戸市場。多数のご訪問、ご購買をいただきましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。また来年もどうぞよろしくお願いいたします!

 そしてその翌日は園田競馬場に突撃! しかし伊丹空港で飛行機の外に出てみたら、なんじゃいこのモワァッとした空気は!

 大阪は緑がそれほど多くないということもあってか、とってもヒートアイランドな感じがする。とりあえず直射日光にはさらされたくないのだが、それでもパドックは見ないと競馬場に突撃した意味が半減なのでパドック診断を強行……。でも帽子なしでは2周が限界でした。だんだん頭痛がしてきたし。これじゃあパドックの周りに人がおらんのも納得できる話ですな。今日、園田で「ハッツオフプロジェクト」をやっていたら、また帽子を買っていたことだろう。てか、馬に帽子をかぶせてあげたいぞ。

 そんな状況で場内をウロウロしていたら、なんだかカレーが食いたくなってきた。インド、タイ、スリランカ。暑いところで発達しているのは香辛料をいっぱい使った食べ物だ。ということは、そこに暑さを克服するカギがあるのかも。だったら園田でもカレーだカレーだ!

 という単純な発想でJBCの年にできたフードコードに突進して、さっそくカレーを注文する。オーバーカロリーっぽいけれど、やっぱり日本式ならカツカレーでしょ。

ジャパニーズカツカレー

 注文から30秒後、出てきたカツカレーはスープ感があるジャパニーズカレー。うーむ、自分が描いていたイメージとは違うかな? でも食べてみたら「おおっ!?」という衝撃が!

 食感自体は、子供の頃に新幹線の食堂車やデパートのお好み大食堂で食べた記憶を呼び起こさせる懐かしさがあるもの。でもスパイスは効いていて、食べれば食べるほどにふところの深さが伝わってくる。そんなこんなでひと口ごとにいちいち感動していたら、アレレ、ごはんが残っちゃったよ!

 仕方がないから最後は皿をごはんで拭うようにして、一粒残らずコンプリート。園田のこのカレーは暑い夏にピッタリのおいしさかも。というわけですてきなカレーにパワーをもらって、行くぜ兵庫サマークイーン賞のパドックへ!

 エーシンクールディはどう考えても別格だから、相手にはよさげに見えるトウホクビジンかキーポケットか。リジョウクラウンは休み明けだけれど、好調時と同じくらいに馬体からいいムードが感じられる。あとは体を大きく見せている福山のグレイスフルムーヴあたりか……。

 という見立てで勝負したら、馬券の買い方がヘタだった! せっかくブービー人気のリジョウクラウンをピックアップしたのに……。しかしエーシンクールディはどうしようもなく強いですな。この路線では実力が違いすぎですわ。

実力が違うエーシンクールディ

 個人的な馬券はハズレてしまったが、でも園田競馬場で「夏こそカレー」を再発見。これってひょっとしたら馬にも応用できるかも。香辛料の多くは植物の実なんだし。ひょっとしたら、アジア南部の競走馬の飼料には、実は香辛料が入っていたりして?

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グリーンチャンネル・中央競馬中継キャスターを経て、4月からは同じくグリーンチャンネルの新番組「競馬ワンダラー」の案内人を務める。そのほかにも生産牧場や育成牧場の取材、執筆、各地の競走馬セリ市の進行役も。3月には単行本「廃競馬場巡礼」を上梓。競馬のよき語り部としての研鑽を積んでいる。

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