地方競馬全国協会(NAR)のホームページからアクセスできるWEB上の番組、「クリック!地方競馬」。ホッカイドウ競馬や高知競馬、園田競馬などのCS競馬中継内でもちょいちょい流れておりますが、その番組内に「目指せ全国制覇、競馬場へGO!」というコーナーがある。元漫才師(?)で、現在は武豊騎手のバレットを務めているという吉井慎一さんが、全国の地方競馬場でひたすら馬券勝負をするという内容である。
吉井さんはすでに大半の競馬場で馬券勝負のロケを終えており、この日は大井競馬場の番。ということで、大井競馬場にちょっと用事があった私は、それが終了したあとそのままロケ現場に乱入したのであった。
その内容を書くとオンエア前のネタバレになってしまうので隠しておくが、ナイター照明が灯りはじめたあたりから吉井さんとの馬券対決をスタート。そしてメチャメチャ惜しい結果が……。全額自己負担&自己責任で勝負しているので、ハッキリ言ってとても痛かったであります(泣)。
しかし第1レースから最終レースまで打ち続けるのって大変ですな。しかもカメラが回っているから余計な意識もしてしまいがち。そのなかで出演料があるとはいいつつもリスクを背負って勝負をしている吉井さんは本当にエライ!
あっ、私は勝手な乱入者なのでノーギャラです(当たり前)。ということで吉井さんとの勝負を終えたあとは、それまでの損失を回収すべく、パドックと本馬場の往復を開始!
いやはやしかし、お客さんが少ないですな。重賞のないド平日の大井競馬場。大半の観客はゴール前にある最新のスタンド「L-ウイング」にいるから、昔からのスタンドはガラガラだ。特にスタンドの3階にある一般指定席。500円という料金なのに、見たところ最前列にもまだ空きが多数ある模様……。
そして周辺を見回すと、かつての大井競馬場で多く見られていたグループ客が本当に少なくなった。その代わり、徐々に目立ってきた感じがするのが若い女性の一人競馬。ゴール前で髪を風になびかせつつ競馬新聞を熟読している姿は、なんだかカッコイイとさえ思えてくるほどだ。
そういう女性はパドック最前列でも発見。よおし、男の子だって負けてられないぞ。パドック診断をキッチリやって勝負だ!
と、気合を入れすぎるとあまりよくないのよね。後半3レースは全部、選んだ馬は3着までに入っているのに、馬券と着順掲示板の数字がズレているという結果の連続。しかもこの日はメインレース前にシステム障害があったらしく、ファンファーレを演奏する5人組ともども、客もひたすら待機させられることになってしまった。待っている間、昨年の夏にソウル競馬場で経験した「電算機の不調による競走取り止め」を思い出してしまったが、そこまでは至らなかったようでよかったよかった。しかしこのファンファーレ隊、安定した音での演奏はかなりすばらしい。これを聴けただけでも大井競馬場に来た価値はあったぞ。
最終レースもパドック、本馬場、ファンファーレ、レースのヘビーローテーション。久々にどっぷり馬券に浸かることができて、競馬場のよさを再確認したことだった。やっぱり競馬場に突撃するのはいいことだ!