門別競馬場に突撃するのは久しぶり。今回は牧場巡りをしないので、札幌駅北口を12時30分に出発する無料バスを予約した。ということは必然的に、1レースから最終レースまで門別競馬場内に滞在することになるわけである。
ちなみに門別競馬場のスタンドから最寄りのコンビニまでは、歩いておよそ20分。だから途中で現金の補給をする状況に陥ることだけは避けねばならぬ。そこがちょっと不安だけれど、それに負けないようにガンバロー!
と、気合を入れつつバスに乗ると、発車直後から前開催日のレースDVDが流され始めた。車内では寝ようと思っていたけれど、これではなかなか眠れないなあ。でも客のテンションを上げるサービスとしては、とてもステキだ。
バスは1時間半で門別競馬場に到着。乗車していた20名強全員が先着100名に贈呈されるプレゼントをもらっていたから、門別では1レースの前に突撃するファンは相当に少ないらしい。さっそく広い空の下、送迎の電気自動車に乗ってスタンドに行けば、パドックではすでに出走馬がトコトコ歩いていた。
よおし、1レースからバリバリやるぞ〜、と意気込んだものの、残念ながらスタートから大ハズレ。それでテンションが下がったところに、このレースの総売上額が300万円台という結果を知って、さらに意気消沈という感じになってしまった。
うーむ、でもド平日の午後3時前ならこんなものなのかも。この日(9月20日)は南関東の開催が船橋競馬。ということで、船橋の最終レースが終われば電話投票利用者が門別に流れてきて、後半は数字が上がる傾向があるとのことだが……。
それにしても、ネット発売がこの世に存在することには感謝しなければなりませんな。今の時代でも北海道内で紙の馬券を発売しているだけという状況だったら、おそらく道営競馬は成り立っていないことだろう。逆にいうと、競馬場だけの発売で盛況だった昭和の時代って、なんて豊かだったのだろうか!
観客の少ないスタンドでそんなことをしみじみと思いながら、紙の馬券を手に入れつづける。しかし堅い決着ばかりでいまひとつ結果とかみ合わない。門別競馬場は得意なはずなのに〜。
そんなこんなで一進一退を続けて8レース。パドック診断で「これは3連単1点で間違いないだろう!」という確信そのままに馬券を買ったら、その順番でワンツースリーというのは我ながらお見事。馬単3倍、3連単6.7倍ですけど(汗)。
しかしながら、新人騎手の下村瑠衣騎手が勝利したのでめでたしめでたし。さっそく勝利の感想を聞いてきた。
「この馬はつかまっているだけで勝てるくらいのスピードがありますので……(笑)。今後の課題ですか? もっと落ち着いて乗れるようになりたいと思います。今のレースでも後ろの馬がこないか心配で、直線で何回も振り返ってしまったので」
それでも「こっちでの知り合いも増えてきて、生活面が充実してきました」とのことだから、デビュー直後のアウェー感は徐々になくなってきているのだろう。そうなっていけば、勝ち星は自然に増えていくはず。レースを見ている限りでは騎座がしっかりしているように感じられるし、これからも注目できる存在ですぞ!
というところで、ワタクシの本日の的中は終了(悲)。最終レースはブービー人気馬を3着に据えたというところは当たっていたのに、1、2着が逆……。
でも、最初から最後まで楽しく過ごせたからまあいいか。さあて、それじゃあ無料バスに乗って、札幌までのんびりするか。
と、バスの席に座ってひと息ついたら、運転手さんが「それでは、今日のレースのDVDを流します」とアナウンス。げげげ、バスの乗客全員が強制的に反省会をさせられるのかよ〜。
いや、そうじゃない。つまり勝てばいいんだよ。勝てばレース映像のリプレイは、喜び再現の時間になる。わかった、次はグチをつぶやかないで済むようにしよう。今度、帰りの無料バスに乗るときは、勝利の余韻で楽しい道中にしてやるぞ!