JpnIIIにしてはかなりメンバーが揃った印象/黒船賞
◆6歳とはいえダートグレード戦線では新興勢力ともいえるワイドバッハ中心
JRA勢は、昨年のJBCスプリントで0秒2差以内の1、3、4着馬がいて、そのうちセイクリムズン、ドリームバレンチノは昨年の黒船賞で1、2着。地方勢も兵庫ゴールドトロフィーで2〜4着に好走した馬たちがいてという、JpnIIIにしてはかなりメンバーが揃った印象だ。
中心は、6歳とはいえダートグレード戦線では新興勢力ともいえるワイドバッハ。昨年の武蔵野Sを7番人気で勝って重賞初制覇。その後は、チャンピオンズC6着、根岸S2着、フェブラリーS6着と勝ち星こそないものの、いずれも勝ち馬から0秒5差以内と高いレベルで安定した走りを見せている。59、58kgを背負う実績馬たちに対して別定57kgというのも有利。
JBCスプリントを制したドリームバレンチノは、地方のダートグレードは5戦してオール連対。しかも今回と同じ59kgを背負って一昨年の兵庫ゴールドトロフィーを勝っているだけに、ここでもチャンスは十分。
ダノンレジェンドは、12番人気ながら圧勝となったカペラSのレースぶりには驚かされた。じわじわと先頭に立って逃げると、4コーナー手前からは後続を離しにかかり、混戦の2着争いに5馬身差をつけた。地方は条件交流で笠松に2度出走した経験があるが、ダートグレードは初めて。高知の馬場でそのスピードが発揮できるかどうか。
このレース4連覇がかかるのが9歳のセイクリムズン。JBCスプリントは0秒2差の4着だが、今回はそれ以来4カ月ぶりの実戦だけに、力を出しきれるかどうか。
地方勢は、やはり兵庫ゴールドトロフィー組で、サクラシャイニーは中央オープンで好走の実績があり、地元で赤岡騎手でという地の利は大きい。ジョーメテオは明けて9歳だが、2着に好走した兵庫ゴールドトロフィー(園田)と同じようなコース形態の高知で力を発揮する可能性はある。昨年のかきつばた記念を制したタガノジンガロは、その後地方のダートグレードではサマーチャンピオンで3着があるが、さすがにここまでメンバーが揃うと厳しいのではないかと思い印は回らなかった。
◎ワイドバッハ
◯ドリームバレンチノ
▲ダノンレジェンド
△セイクリムズン
△サクラシャイニー
△ジョーメテオ