ススキノを我慢する努力が実る!?サウンドトゥルーに注目/トレセン発秘話
◆「何よりベストのマイル戦」
関東地区の競馬記者クラブの総会が8日に東京・六本木のJRA本部で行われた。その後、後藤理事長を筆頭とするJRA幹部との懇親会に勇んで出席。アルコールがいい具合で回り始めた宴会野郎にとって、待ち受けた2次会の誘いは渡りに船だったが、さらなる“僥倖”は、その宴席で某理事との“奇跡的つながり”を発見したことだ。
当方の大学の先輩に当たる人だが、話を進めるうちに、娘さんが某地方大学に在籍する我が長女の先輩でもあることが判明したのだ。世間的にさほどメジャーな学校ではないだけに、この奇跡のコラボに感涙。似た経歴、環境に身を置くわが娘も、先方のような立派な社会人に育ってくれと願わずにいられなかった。
さて、環境が人をつくるという言葉に期待するのは、当方ばかりではない。「今年は北海道出張を辞退しました。札幌に行くと、どうしても遊びたくなってしまうので」と美浦居残りを決めた高木登厩舎の宗方聖助手もその一人。そんな“勉強一筋”をアピールする彼にとって、今夏の楽しみのひとつが所属馬サウンドトゥルーの成長。
「前走は16頭立て12番人気(単オッズ54.1倍)。いくらなんでもバカにされ過ぎと思っただけに、意地を見せられて良かった」と彼が語る平安S(京都ダ1900メートル)は、古馬重賞初挑戦にしてナンバー2の上がり(36秒3)を駆使しての6着。重賞V馬9頭が揃う豪華メンバーにあって2着と0秒3差の走りは、意地を見せたという以上に価値のある走りに映った。
今週は過去4勝を挙げる得意舞台の東京オープン・アハルテケS(13日=ダ1600メートル)に出陣。日頃は慎重な指揮官も「2キロ減のハンデ54キロも魅力だが、ジョッキー(大野)によると、前走は最後、前と脚色が一緒になってしまったとのこと。何よりベストのマイル戦という点が最も期待できる部分。GI級のメンバーにもまれた前走経験をしっかり糧にしたい」と意欲満々の口ぶりだ。
GIII6着からの出走は昨年優勝馬エアハリファと同じ。そう、わが娘のためにも…経歴、環境が人馬を育てることを、サウンドトゥルーに身をもって証明してほしい。
(美浦の宴会野郎・山村隆司)