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秋の大舞台へ向けて試金石となる一戦/エプソムC

  • 2015年06月08日(月) 18時00分


 エイシンヒカリ、サトノアラジンの両馬はここが試金石。前者は左回りをこなせるかどうか、後者はこのメンバーでも末脚が通用するのかが焦点。昨年の覇者ディサイファ、フルーキーなどの実力馬相手にどんな競馬ができるのか。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■6/14(日) エプソムC(3歳上・GIII・東京芝1800m)

 エイシンヒカリ(牡4、栗東・坂口正則厩舎)は昨年12月のチャレンジCで初黒星を喫したが、間隔をとって臨んだ前走の都大路Sを完勝して、改めて力のあるところを見せ付けた。今回は3走前に大きく外へもたれていった左回りが鍵となりそう。まっすぐ走れるようなら当然勝ち負けに持ち込めるだけの素材だ。秋のビッグレースで戦えるかどうかも、ここに掛かっていると言って過言ではない。

 サトノアラジン(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)は気性的に難しいところがあって出世が遅れたが、3走前から控える競馬で力を出せるようになってきた。特に前走の勝ちっぷりが良く、あの内容なら本格化したと考えて良さそう。ここでも結果を出せるようなら、秋は大舞台でも戦っていけそうだ。

 ディサイファ(牡6、美浦・小島太厩舎)は昨年のこのレースの覇者。天皇賞やジャパンCなどの一線級が揃うレースでは結果を出すことができなかったが、前走の中日新聞杯でキッチリと勝ち切った様に、このクラスでは力上位。ここは連覇の期待が掛かる場面。

 その他、安田記念をパスしてここに臨むフルーキー(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)、徐々に良くなっているマイネルホウオウ(牡5、美浦・畠山吉宏厩舎)、東京で見直したいダノンジェラート(牡6、美浦・萩原清厩舎)辺りも上位進出を窺う。発走は15時45分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1番人気は[3-2-2-3]勝率30.0%、複勝率70.0%とやや信頼が置ける成績。1〜3番人気が[5-8-4-13]複勝率56.7%、複勝回収率105%と好成績。4〜6番人気が[4-2-0-24]複勝率20.0%、複勝回収率65%、7〜9番人気が[1-0-4-25]複勝率16.7%、複勝回収率83%、10番人気以下の人気薄が[0-0-2-82]複勝率2.4%、複勝回収率34%と大穴の台頭は少なく、どちらかというと人気馬による決着が多い。特に7番人気以内の馬が[10-10-6-44]複勝率37.1%、複勝回収率93%と連は独占状態。

枠順(過去10回)…1〜2枠の馬が[5-1-5-27]複勝率28.9%、複勝回収率132%と穴をあけている。特に前走の着差が0.5秒以内で負けている馬は[3-0-3-7]複勝率46.2%、複勝回収率244%と好調で、前走少しの着差で負けた馬がこのレースで内枠の恩恵を受けて激走するパターンが良く来ている。それ以外の3枠以降の馬は[5-9-5-117]複勝率14.0%、複勝回収率40%と大きな差をつけられており、特に3〜8枠で単勝人気が8番人気以下の人気薄は[0-0-1-83]複勝率1.2%、複勝回収率11%と内枠の恩恵を受けられない人気薄は積極的に切っていきたいところ。

所属(過去10回)…美浦所属の馬は[5-4-6-71]複勝率17.4%、複勝回収率60%、栗東所属の馬が[5-6-4-73]複勝率17.0%、複勝回収率60%と所属別の成績はちょうど同じくらい。ただ、騎手の所属別で比べると美浦所属の騎手が騎乗した馬は[4-4-8-114]勝率3.1%、複勝率12.3%、栗東所属の騎手騎乗の馬は[5-6-1-24]勝率13.9%、複勝率33.3%と、量では美浦が上回るも、質では栗東が勝っている。特に福永Jはこのレースと相性が良く、[2-3-0-1]連対率83.3%。4着以下の一回も13番人気5着と人気薄の激走が見られにくいレースのなか、健闘している。

◆エイシンヒカリ
・陣営コメント/坂口調教師
「前走(都大路S1着)は最後詰め寄られながらよく押し切ってくれましたね。2走前(チャレンジC9着)は突つかれる形が堪えたし、思い切って行ったのが良かったのでしょう。レース後も特に問題なく順調に調整できています。馬体も維持しており、いい状態です。左回りは多少モタれるところはあるようだけれど

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