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実力発揮ならダノンレジェンド/クラスターC

  • 2015年08月11日(火) 18時00分


◆今回は外目の10番枠で砂の被らない好位につけられる

 北海道スプリントCのダノンレジェンドは、5番枠からのスタートで外に持ち出すのに位置取りを悪くしていた。以前は揉まれると力を発揮できなかったということだから、おそらくそれを避けるためだろう。直線ではさすがという末脚を発揮したが、シゲルカガに楽に逃げられたために、時すでに遅しというレースだった。東京スプリントのように砂の被らない好位につけてゴール前差し切るというレースが理想なのだろう。今回は外目の10番枠。サマリーズを行かせて、うまく2、3番手をとれれば、また強いレースを見せてくれるはず。

 ポアゾンブラックはダートグレードで補欠から繰り上がれずということが何度かあり、出走機会を求めてのホッカイドウ競馬への移籍。北海道スプリントCでの2着は、ひとまず結果が出た。サマリーズの2歳時を除けばGIII/JpnIII勝ちまでというメンバーだけに、ここでもチャンスはありそう。

 ルベーゼドランジェはここまでの5勝はすべてダートの1200m以下で、準オープンを勝っての重賞初挑戦。それまで先行しては粘れずというレースが多かったのが、前走では粘りを発揮。一皮剥けた感じはある。

 ラブバレットは、さきたま杯の4コーナーあたりではあわやという場面があり、勝ったノーザンリバーには離されたものの2着争いとなっての惜しい4着。ダートグレードでも通用する力を見せた。

 昨年52キロでこのレースを制したのがサマリーズ。今回は1キロ増えただけの53キロだが、もっとも重いダノンレジェンドで56キロというメンバーだけに、それほど斤量的に恵まれたというわけではない。昨年のような楽に2番手からというレースになるかどうか。

 エーシンビートロンは、昨年のサマーチャンピオンが8歳にしての重賞初挑戦での勝利で、続くオーバルスプリントでも2着に好走。しかしさすがに9歳になってそれ以上のレースをするのは難しいのではないか。

◎ダノンレジェンド
○ポアゾンブラック
▲ルベーゼドランジェ
△ラブバレット
△サマリーズ
△エーシンビートロン

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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