◆かきつばた記念と同じようなレースをすれば
中央4頭は56〜57kgとほとんどハンデ差はなく、成績を見てもJpnIIIを1勝、もしくはダートのオープン勝ちまでと、ハンデどおり実績的に差のないメンバー構成。
ここはレーザーバレットに期待する。中山の京葉Sでは最後方から直線一気を決めたが、続くかきつばた記念では、例によってスタートダッシュはあまりよくなかったものの、さすがに名古屋の短い直線ゆえ、じわじわと位置取りを上げて向正面では早くも3番手。コーリンベリーには逃げ切られたが、メイショウコロンボは振り切って2着を確保した。今回、逃げるであろうシゲルカガが大外枠に入ってハナをとるまでにやや苦労するだろうから、3、4番手の好位も取りやすいだろう。かきつばた記念と同じようなレースをすれば、差し切るチャンスはある。
タガノトネールは1200mの京葉Sこそ惨敗しているものの、1400mに限れば昨年6月に500万下を勝ったときから今年6月の天保山Sまで6戦連続連対。前走プロキオンSは4着だったが、格段にメンバーのレベルが上っており、そのぶん今回はだいぶ楽なメンバーになった。2011、2013年にこのレースを制している川田将雅騎手は父が佐賀の調教師で、地元ともいえるコース。レース運びには注目だ。
昨年2着のピッチシフターは、今年も引き続きハンデは52kg。今年もかきつばた記念、スパーキングレディーCでともに4着と、ダートグレードでも好走。夏は毎年好調で、コーナーを4つ回る1400m戦はもっとも力を発揮できる舞台。ちなみに前走兵庫サマークイーン賞の3着は、絶望的な出遅れだったので気にしなくていい。
キョウエイアシュラも勝ち負けまで期待できるが、押し出された感じでの△。昨年、オーバルスプリントで重賞初制覇を果たしたが、そのあとは今ひとつの成績。しかし今年5月からは中1週のローテーションを続けてアハルテケSを制すなど調子が戻ってきた。プロキオンSは着順こそ9着だが、勝ち馬からコンマ8秒差だけに、好調持続といえそうだ。
シゲルカガは前走北海道スプリントCを逃げ切ったが、人気のダノンレジェンドの位置取りが後ろ過ぎたことにも助けられた。今回は大外枠に入ったことでハナをとるのに脚を使うだろうから、前走のような楽な競馬にはならないだろう。
昨年3着のタガノジンガロは、今年57kgを背負った黒船賞でも3着と好走。今回は、昨年のこのレースで3着だったときと同様、56キロ。中央勢とほぼ同じ斤量で、どこまで迫れるか。
◎レーザーバレット
◯タガノトネール
▲ピッチシフター
△キョウエイアシュラ
△シゲルカガ
△タガノジンガロ