◆別定56kgも有利で早い時期から目標としていたJBCスプリントまで突っ走る
ダート短距離路線で、今もっとも勢いがあるのがダノンレジェンドといって間違いないだろう。昨年末のカペラSから5戦4勝。ここまでGIII/JpnIIIだけではあるものの、勝つ時は横綱相撲というレースぶり。ただ3着に負けた北海道スプリントCがそうだったように、スタートにやや難があり、また馬群に包まれると走る気をなくすことがある。今回、いくらなんでも大外枠は外過ぎるような気もするが、包まれる心配がないだけに半端な内枠に入るよりはよかったのではないか。GIII/JpnIIIしか勝ってないがゆえの別定56kgも有利だ。今年の早い時期から目標としていたJBCスプリントまで突っ走る。
コーリンベリーも、昨年末のファイナルSから5戦して4連対。フェブラリーSも10着とはいえ勝ったコパノリッキーからコンマ5秒差。前走プロキオンSも、JpnI勝ちのあるベストウォーリアに交わされただけ。しかも、その後にサマーチャンピオンを勝つタガノトネールや、エルムS2着のグレープブランデーには先着している。4歳のこの馬もまだまだ伸びそうだ。サウスヴィグラス産駒ということでもこの舞台では期待がもてる。
北海道スプリントCを快勝したシゲルカガだが、サマーチャンピオンは7着と惨敗。とはいえ、トップハンデの57kgに加え、馬体重は12kg減、大外枠からの逃げで他馬に突かれるなど厳しい条件が重なった。見直してみる必要はある。
波乱の要素は、上記、コーリンベリー、シゲルカガに、さらにルックスザットキルと逃げ馬が揃って、先行争いが激しくなった場合。それで一瞬の脚が活かせそうなのは、地元南関東のサトノタイガーとサトノデートナ。特にサトノタイガーは、前走でわざわざ札幌まで輸送してキーンランドC(13着)を使ったのは、ここへ向けての伏線として速いペースのレースを経験させたかったのではないかと思うのだが、どうだろう。
ドリームバレンチノは、昨年のJBCスプリントを制したことでその後の別定戦では斤量を背負わされるようになって勝ち星なし。レースぶりからは斤量だけが問題ではないようだが。今回もメンバー中唯一の58kgは厳しそうだが、あまり人気がないならヒモとしての妙味はある。
タガノジンガロは、今年、黒船賞3着、サマーチャンピオン2着と遠征してのダートグレードでも健闘している。ただコーナーが2つだけの1200m戦は初めてで、そのペースに対応できるかどうか。
◎ダノンレジェンド
◯コーリンベリー
▲シゲルカガ
△サトノタイガー
△ドリームバレンチノ
△サトノデートナ
△タガノジンガロ