名称変更後2度目となるチャレンジC。今年は重賞初制覇を狙うフルーキーや、ここがラストランとなるワールドエースなどがエントリーしてきた。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■12/12(土) チャレンジC(3歳上・GIII・阪神芝1800m)
フルーキー(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)は昨年の本レースで2着(デウスウルトと同着)。その後も重賞で常に人気になりながら勝てないでいるが、ここでも実力上位の存在であることは確か。そろそろ重賞初制覇を決めたいところだ。
ワールドエース(牡6、栗東・池江泰寿厩舎)はこれがラストラン。故障で大成することはできなかったが、昨年のマイラーズCをコースレコードで勝ち、暮れの香港マイルでも4着に入るなど、その素質の高さは見せてくれた。ここで有終の美を飾ることができるか。
レッドアリオン(牡5、栗東・橋口弘次郎厩舎)は京成杯オータムH、マイルCSと続けてシンガリ負けを喫しているが、重賞2勝の実績はここでは上位。巻き返しを期待したいところだ。
その他、近走不振も地力上位のデウスウルト(セ7、栗東・平田修厩舎)、秋華賞3着の実績があるタガノエトワール(牝4、栗東・松田博資厩舎)、アイルランドTを勝ったヒストリカル(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)、夏の新潟記念で2着に入ったマイネルミラノ(牡5、美浦・相沢郁厩舎)なども上位争いの圏内。発走は15時45分。
【データ分析】
人気(芝1800mで12月に行われた過去3回)…1人気は[1-0-0-2]勝率33.3%、複勝率33.3%。1〜5番人気が[2-2-0-11]複勝率26.7%、複勝回収率69%、6〜10番人気が[1-2-1-11]複勝率26.7%、複勝回収率156%。11番人気以下が[0-0-1-16]複勝率5.9%、複勝回収率92%と中穴の回収率が高め。
前走脚質(芝1800mで12月に行われた過去3回)…前走の上がり3Fが1〜5位以内の馬が[2-4-1-15]複勝率31.8%、複勝回収率187%と好成績。6位以下だった馬が[1-0-1-23]複勝率8.0%、複勝回収率33%と不振。ただ、6位以下で馬券圏内に来たトーセンスターダムは前走菊花賞、ハナズゴールは前走エリザベス女王杯とGIで強い馬と比較しての6位以下なので、相手関係が楽になる分も考慮に入れて今回上がりを出せそうな馬を選んでいきたい。
前走場所(芝1800mで12月に行われた過去3回)…前走が京都競馬場だった馬が[3-2-2-20]複勝率25.9%、複勝回収率147%と圧倒的な成績。それ以外の競馬場からの臨戦[0-2-0-18]複勝率10.0%、複勝回収率49%を大きく引き離す。ちなみに前走京都競馬場の馬でも、前走が1着の馬[1-2-0-6]複勝率33.3%、複勝回収率122%より、6〜9着だった馬[2-0-2-5]複勝率44.4%、複勝回収率318%の成績が良く、京都の軽い馬場より阪神のタフな馬場で成績を挙げられるタイプを選びたい。
◆デウスウルト
・陣営コメント/平田調教師
「前走(函館記念11着)後は放牧に出してリフレッシュ。ここを目標に順調に来ています。1週前追い切りは引っ張り切りの手応えで非常にいい動きを見せてくれました。久々だけれどこの馬本来の動きを見せているし、いい頃の状態に近づいている印象。去年2着に来ているレースだし、自分のレースができれば楽しみです」
◆ワールドエース
・陣営コメント/池江調教師
「前走(キャピタルS2着)は多少スムーズさを欠いた場面はありましたが、力のあるところは見せてくれました。ゲートで多少立ち遅れた分も、ペースが流れるマイル戦ということで出していけたのも良かったですね。その点、今回は