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大混戦の牝馬重賞を制するのは/フェアリーS

  • 2016年01月06日(水) 18時00分


 今年のフェアリーSは確実に出走できるのがクードラパンのみで、残る25頭の登録馬が抽選対象となっている。メンバー的にも非常に難解な一戦、出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■1/11(祝月) フェアリーS(3歳・牝・GIII・中山芝1600m)

 クードラパン(牝3、美浦・久保田貴士厩舎)はここで唯一の2勝馬。前走の阪神JFでは13着と惨敗したものの、今回のメンバーなら互角以上にやれるはず。同条件のサフラン賞を勝っており、コース相性も問題ない。上位争いが期待される。

 リセエンヌ(牝3、栗東・荒川義之厩舎)は前走のサウジアラビアRCで牡馬相手に0.1秒差の4着と健闘。牝馬同士でそう目立った強敵もいないここはチャンスと見ていいだろう。

 アルジャンテ(牝3、美浦・尾関知人厩舎)は新馬戦は4着に敗れたものの、続く未勝利戦を快勝。出遅れながらも早めに前に取りついて直線抜け出すという強い内容で、勝ち時計も重賞の京王杯2歳Sを上回っていた。素質は高そうで、ここでも期待がかかる。

 その他、デビュー2戦目の未勝利戦を快勝したシーブリーズラブ(牝3、美浦・池上昌和厩舎)・コルコバード(牝3、美浦・木村哲也厩舎)、ファンタジーSで0.1秒差5着のタガノヴィアーレ(牝3、栗東・鈴木孝志厩舎)、同条件の新馬戦を勝ったコパノマリーン(牝3、美浦・斎藤誠厩舎)なども重賞初制覇を狙う。発走は15時35分。

【データ分析】
人気(1月に1600mで行われた過去7回)…1人気は[3-0-1-3]勝率42.9%、複勝率57.1%と通常レベル。1〜5番人気が[4-3-6-22]複勝率37.1%、複勝回収率87%、6〜10番人気が[1-3-1-30]複勝率14.3%、複勝回収率121%。11番人気以下が[2-1-0-39]複勝率7.1%、複勝回収率77%と全体的なばらつきはない。

前走距離(1月に1600mで行われた過去7回)…前走から同距離で臨む馬は[6-4-4-47]複勝率23.0%、複勝回収率92%、距離延長で臨む馬は[0-1-1-30]複勝率6.3%、複勝回収率20%、距離短縮で臨む馬は[1-2-2-14]複勝率26.3%、複勝回収率226%と、距離延長組がやや抜けて不調。距離短縮組の中でも、前走の上がり3Fが5位以内と末脚が切れる馬は[1-2-2-9]複勝率35.7%、複勝回収率307%と該当馬もあまりおらず、狙い目。

枠番(1月に1600mで行われた過去7回)…1〜4枠の馬が[6-2-5-43]複勝率23.2%、複勝回収率131%と好成績。5〜8枠の馬が[1-5-2-48]複勝率14.2%、複勝回収率57%で大きく差をつけており、内枠有利のレース。1〜4枠の馬の中でも、前述の前走上がり3Fが5位以内の馬が[3-2-4-24]複勝率27.3%、複勝回収率198%と内枠の差しタイプを狙いたい。

◆リセエンヌ
・陣営コメント/佐藤調教助手
「前走(サウジアラビアロイヤルC4着)は4着とはいえ好位から進めて差のない競馬。しぶとく粘って力のあるところは見せたと思います。この中間も順調に過ごしており、変わりなくいい状態です。ただ、小柄な牝馬で、まだ力がつき切っていない現状だけに、中山コースがどうか。うまく対応してくれれば」

・血統診断/望田潤
 母ラブームはフロール賞(仏G3・芝2100m)とフィユドレール賞(仏G3・芝2100m)の勝ち馬で

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