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JBC制覇の貫禄示すかホワイトフーガ/TCK女王盃

  • 2016年01月12日(火) 18時00分


◆賞金別定2kg増の56kgなら負けられないところ

 JBCレディスクラシックを制したホワイトフーガの復帰戦。JBCレディスクラシックでサンビスタをあっという間に突き放したレースぶりは、秋になっての急成長を感じさせた。さらに、2着のサンビスタはその後チャンピオンズCで牡馬の一線級を負かし、4着だったアムールブリエもやはり牡馬相手の名古屋グランプリを制したことで、ホワイトフーガのJBCのタイトルの価値はさらに高まった。今回、ほかにダートグレード勝ちがあるのが、12月のクイーン賞(船橋)を制したディアマイダーリンだけとメンバーに恵まれた。賞金別定2kg増の56kgなら負けられないところ。JBCレディスクラシック連覇を目指すであろうホワイトフーガの今年の活躍が楽しみ。

 相手にはセキショウ。8月に芝の準オープンを勝ち、その後オープンや重賞ではやや苦戦しているものの、ホワイトフーガ以外の中央馬となら実力的には互角以上。ダートは初めてだが、父がシンボリクリスエスで、兄にダート5勝のコンノートがいるという血統なら力を発揮するのではないか。大井で内田博幸騎手というのも心強い。

 初ダートながら船橋のクイーン賞で接戦を制したのがディアマイダーリン。菊沢調教師によると、調教などでは「よくこれで芝を走るな」と思うほどダートに期待していて、そのチャンスが巡ってきたのがクイーン賞だったとのこと。そのクイーン賞がハンデ53kgだったのに対して、今回は賞金別定1kg増の55kgでどうか。

 地方馬での期待はノットオーソリティ。クイーン賞では、逃げて直線を向いても単独先頭で、あわやという場面があった。勝ったディアマイダーリンからはクビ+3/4馬身差の3着。当時ハンデ52kgだったのが、今回は55kg。1番枠に入ったこともあり、マイペースの逃げに持ち込めればチャンスはあるかもしれない。

 パワースポットは、クイーン賞がノットオーソリティ(3着)に半馬身差の4着。明けて8歳になったが、昨年も芝の重賞で3着が3回あったようにまだ衰えはない。

 タマノブリュネットは明けて4歳なだけに成長があれば、だが、さすがにこのメンバーで中央全馬に印をつけるのもどうかと思い見送った。

◎07ホワイトフーガ
◯11セキショウ
▲05ディアマイダーリン
△01ノットオーソリティ
△02パワースポット

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1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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