引き続き新年会の模様をお届けします。「重大ニュース2015(競馬編)」をテーマに語っていたのですが、編集部のふとした質問を境に5人が大激論。いったいその質問とは!?
(取材・文/大薮喬介)
外国人ジョッキーが初の通年免許を取得
――では、次のテーマにいきましょう。「重大ニュース2015(競馬編)」です。
優作 年明けに同期の小野寺が3年ぶりに勝ったことかな。僕が国枝厩舎、小野寺が真向いの伊藤正厩舎でデビューしたのもあって、頑張っているのを知っていましたから。最近も牧場回りをしたり、努力をしていたので、勝った時は同期みんなで喜びました。
小崎 僕は、M.デムーロ騎手とC.ルメール騎手が通年免許を取ったことです。
高倉 外国人ジョッキーのワンツーとか結構あったよね。僕もそれかな。
恭介 世界のトップジョッキーだから、確かに大きな出来事だったよな。
小崎 はい、3月にデビューしたのに、2人とも100勝超ですから。今年は150勝ずつしても不思議ではないですよね。
――初めて、外国人ジョッキーが1年を通していたわけですが、やはり例年と比べて、環境は変わりましたか?
川須 それは違いますよ。
優作 5人まで短期免許を取得できるんですが、それプラス2人ですからね。
恭介 去年の12月に中山に行った時なんですが、調整ルームの風呂に入ったら、全員外国人でしたからね。「ここは外国か!」と思いましたよ。夏も勝ちまくっていたし、GIも外国人ジョッキーだけで7勝くらいしているんじゃない?
優作「『ここは外国か!』と思いましたよ」
川須 そう考えると、すごいですよね…。
高倉 僕たちも負けないように頑張らないと。
小崎 外国人ジョッキーの方々が勝てば勝つほど、僕たち若手の勝ち鞍が減りますよね。でも、日本にいながら、海外のトップジョッキーと一緒に競馬ができるのはすごく勉強になると思うんですよ。きっといい経験になるでしょうし、10年後は僕もレベルアップしているんだろうなと思うので、全部が悪いことではないのかなと。
――若手といえば、今年から減量期間がデビューから3年だったのが、5年に延びましたね。そのことについてはどう思われますか?
恭介 チャンスは広がると思いますよ。
優作 どうなんだろう。あまり変わらないんじゃないかな。
高倉 減量があるぶん、少なからずチャンスはあるでしょ。
川須 減量を地力で取れなかった今年4年目のジョッキーは継続で、5年目のジョッキーが復活。でも、6年目のジョッキーは減量が復活しない。そう考えると、すごく難しい問題ですよね。
優作 年数で区切るんじゃなくて、どうせなら100勝するまで「減量がある」にしたほうがいいんじゃないかな。
川須 それはアリですよね。
恭介 100勝以下のジョッキーを「見習い騎手」、3年以内のジョッキーを「若手騎手」にして、別にしたらいいと思う。今は「若手騎手限定競走」があるけど、「見習い騎手限定競走」も作るとか。
高倉 減量があることのデメリットもありますよね。成長して体重が重くなった子はきついでしょうし。川須は無理だろ、頭がデカいから(笑)。
川須 うるさいよ! でも、確かに今減量があったら、きついかも。小崎はこの件に関して、どう思うの?
小崎 僕の中ではケガで乗れなかった時間があったぶん、減量期間が延びるのはありがたいです。もちろん、自力で減量を取るのが目標ですが、気持ち的にはだいぶ楽になりますよね。それに例えばですが、5年間の減量期間があるなら、その間に海外に修業に行くこともアリかなと思います。日本に戻っても、(減量があれば)チャンスは残っているかもしれませんし。
小崎「5年間の減量期間があるなら、その間に海外に修業に行くこともアリかなと思います」
恭介 賢いなぁ。でも小崎なら大丈夫、すぐに減量取れるよ。
【次回のキシュトーークU25は!?】
次週は恒例の「マイベストレース」を発表していただきます。高倉ジョッキーのベストレースの裏話は、みんなが感動しました。いったいその内容とは!?
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