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伝統の中距離重賞を制するのは/AJCC

  • 2016年01月18日(月) 18時00分


 先週の日経新春杯に続いて行われる古馬GII・アメリカジョッキークラブC。今年は重賞4勝目を狙うディサイファや、昨年の日本ダービー2着馬サトノラーゼンなどがエントリーしてきた。出走を予定している主な有力馬は次の通り。

■1/24(日) アメリカジョッキークラブC(4歳上・GII・中山芝2200m)

 ディサイファ(牡7、美浦・小島太厩舎)は重賞3勝と実績上位の存在。2000mを超える距離では勝ち星を挙げたことがないが、昨年の本レースでは11番人気と人気薄ながら5着に入っており、こなせる範囲と見てよさそう。ここで4度目の重賞制覇なるか。

 サトノラーゼン(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)は昨年の日本ダービー2着馬。昨秋は1番人気に支持されたセントライト記念で7着に敗れ、本番の菊花賞でも5着に終わったが、このメンバーに入れば力上位と言っていいだろう。距離もこのぐらいがベストで、巻き返しの期待がかかる。

 ショウナンバッハ(牡5、美浦・上原博之厩舎)は昨秋オープンに昇格し、果敢にジャパンCに挑戦。結果は12着だったが、最後方待機からメンバー中最速の脚を使い、勝ち馬とのタイム差も0.5秒と悪くなかった。このメンバー相手なら突き抜けるところまで十分期待できる。

 その他、中山金杯2着のマイネルフロスト(牡5、美浦・高木登厩舎)、中山金杯で32.6秒と最速の上がりをマークしたライズトゥフェイム(牡6、美浦・加藤征弘厩舎)、オープンに上がってきたヤマニンボワラクテ(セ5、栗東・松永幹夫厩舎)、2014年安田記念以来のレースとなるショウナンマイティ(牡8、栗東・梅田智之厩舎)などにも注目したい。発走は15時35分。

【データ分析】
人気(過去10回)…1人気は[2-0-0-8]勝率20.0%、複勝率20.0%とひどい成績。昨年単勝オッズ1.3倍で飛んだゴールドシップが記憶に新しい。1〜5番人気が[10-5-6-29]複勝率42.0%、複勝回収率94%、6〜10番人気が[0-4-4-42]複勝率16.0%、複勝回収率88%。11番人気以下が[0-1-0-28]複勝率3.4%、複勝回収率31%と大穴の台頭は少なめで、1番人気は不調だが、2〜7番人気が[8-7-10-35]複勝率41.7%、複勝回収率129%と基本的に人気馬が3着以内を占めているといっても良いレース。

前走脚質(過去10回)…前走の上がり3Fが5位以内の馬は[5-6-8-45]複勝率29.7%、複勝回収率101%、6位以下だった馬が[5-4-2-54]複勝率16.9%、複勝回収率54%と、前走で速い上がりを使えていた馬の成績が良い。前走上がり6位以下の馬の中でも、その前走がG1とレベルの高い相手の場合は[3-2-2-12]複勝率36.8%、複勝回収率105%と減点材料にはならなそう。対する前走がG1ではない馬が[2-2-0-42]複勝率8.7%、複勝回収率33%と大きな減点材料。

前走クラス(過去10回)…前走が重賞だった馬が[9-9-6-61]複勝率28.2%、複勝回収率96%、そうでない馬が[1-1-4-38]複勝率13.6%、複勝回収率42%と、前走の相手が強かった馬が優勢な印象。特に前走重賞馬の中でもその前走で3着以内だった場合が[2-2-4-6]複勝率57.1%、複勝回収率210%と高い複勝率と回収率。

◆サトノラーゼン
・陣営コメント/池江調教師
「前走(菊花賞5着)はできればもう少し前々で流れに乗りたかったところで、ちょっと残念なレースになってしまいました。その後は放牧に出してリフレッシュ。さすがに3000mを走った後でつかれも見えましたから、時間をかけて立て直しました。帰厩後は順調に乗り込んでいますが、まだ良くなる余地を残しているという印象です。中山の2200mという条件は合いそうなので期待したいですね」

・一週前調教診断/井内利彰
 休み明けのセントライト記念が7着。調教内容が強化されての出走だった菊花賞が5着。日本ダービー2着馬だが、昨秋はその実績、人気に応えるような結果を残せなかったのが現実だろう。この中間はノーザンファームしがらきでリフレッシュ。1月4日に栗東へ帰厩している

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気になる重賞を全方位で斬る! 望田潤の血統情報、井内利彰の調教、そして厩舎情報、データなど内容盛り沢山に、今週の注目重賞コラムをお届けします!

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