混戦模様のトライアル戦を制するのは/フィリーズレビュー
先週のチューリップ賞に続いて行われる桜花賞トライアル。こちらは抜けた存在がおらず、難解なレースとなりそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■3/13(日) フィリーズレビュー(3歳・牝・GII・阪神芝1400m)
キャンディバローズ(牝3、栗東・矢作芳人厩舎)はファンタジーSを勝って挑んだ阪神JFで9着。直線で一時は2番手に上がったものの、最後止まってしまったあたり、1600mは長いのかもしれない。この距離なら心配はなく、馬体重も減っていただけにリフレッシュ効果も大きいだろう。巻き返しの期待がかかる。
アットザシーサイド(牝3、栗東・浅見秀一厩舎)は新馬戦、秋明菊賞と連勝し、阪神JFでも良く脚を使って5着に入った。1400m戦で連勝してきただけに、今回の距離短縮はやはりプラスだろう。ここを勝って本番に弾みをつけることができるか。
その他、抽選対象だが阪神JFで4着に入っているペプチドサプル(牝3、栗東・木原一良厩舎)、2勝を挙げているクードラパン(牝3、美浦・久保田貴士厩舎)・ワンダフルラッシュ(牝3、美浦・手塚貴久厩舎)・ウインミレーユ(牝3、栗東・梅田智之厩舎)なども上位進出を狙う。発走は15時35分。
【データ分析】
人気(過去10回)…1人気は[3-1-0-6]勝率30.0%、複勝率40.0%とやや信頼できない。1〜5番人気が[7-3-6-34]複勝率32.0%、複勝回収率83%、6〜10番人気が[2-6-2-40]複勝率20.0%、複勝回収率109%。11番人気以下が[1-1-2-58]複勝率6.5%、複勝回収率155%と人気薄の好走が目立つレースといえる。
前走距離(過去10回)…前走から距離短縮で臨む馬は[9-5-7-66]複勝率24.1%、複勝回収率163%、同距離組が[0-5-3-37]複勝率17.8%、複勝回収率105%、距離延長組が[1-0-0-29]複勝率3.3%、複勝回収率9%と、前走距離が長いほど良い結果が端的に出ている珍しいレース。人気で信頼できる馬も、人気薄で期待できる馬も距離短縮組から選びたい。
前走クラス(過去10回)…前走が条件戦で今回昇級戦で臨む馬は[2-5-3-57]複勝率14.9%、複勝回収率75%、同クラスの馬が[8-5-7-70]複勝率22.2%、複勝回収率157%と質量ともに前走OP・重賞組の成績が大きく上回る。特に、前走阪神JF組[3-2-2-14]複勝率33.3%、複勝回収率427%と、エルフィンS組[2-1-3-14]複勝率30.0%、複勝回収率148%が好調で、この組が距離短縮組の回収率を押し上げている。その2レースからの参戦の中でも、特に3コーナーを5番手以内で通過していた馬が[4-2-3-11]複勝率45.0%、複勝回収率532%と、前走差し馬有利なコースで先行し、今回展開が向きそうな馬を狙いたい。
◆キャンディバローズ
・陣営コメント/矢作調教師
「前走(阪神JF9着)は直線でやや伸びを欠いたあたり、少し距離が長かったのかもしれません。レース後は放牧に出してリフレッシュさせ、ここからと決めて帰厩。できればもう少し体は増えていてほしかったけれど、ここまでは順調に調整できています。1400mへの距離短縮はプラスになるし、ここでもいい競馬を期待しています」
・一週前調教診断/井内利彰
デビュー時が402キロと小柄な馬体だが