皐月賞やNHKマイルCに向けた重要な一戦。今年はきさらぎ賞2着のレプランシュや、共同通信杯6着からの巻き返しを期すスマートオーディンなどがエントリーしているが、混戦模様のメンバーと言えそうだ。出走を予定している主な有力馬は次の通り。
■3/26(土) 毎日杯(3歳・GIII・阪神芝1800m)
レプランシュ(牡3、栗東・高野友和厩舎)は前走のきさらぎ賞で後方から追い込み2着。勝ったサトノダイヤモンドには差をつけられたが、もう一頭の素質馬ロイカバードは捕まえてみせた。今回のメンバーなら突き抜けるところまで十分期待できそうだ。
スマートオーディン(牡3、栗東・松田国英厩舎)は今年初戦の共同通信杯で6着と惨敗。休み明けで体重はプラス12キロだったが、それよりも道中で掛かった上に直線でも内にササったのが痛かった。素質はここでもトップと言っていい馬だけに、立て直しての巻き返しを期待したい。
その他、アーリントンCで3着に入ったロワアブソリュー(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)、弥生賞4着のタイセイサミット(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)、決め手は上位のアーバンキッド(牡3、美浦・斎藤誠厩舎)、デビュー戦を勝ってここに挑むドゥオーモ(牡3、栗東・野中賢二厩舎)辺りも上位争いの圏内。発走は15時35分。
【データ分析】
人気(阪神芝1800で行われた過去9回)…1人気は[4-1-2-2]勝率44.4%、複勝率77.8%とかなり信頼度が高い。1〜3番人気が[6-4-5-12]複勝率55.6%と上位人気が順当に走る傾向にある。6〜10番人気は[2-2-1-40]複勝率11.1%、複勝回収率33%とあまり成績は良くない。11番人気以下となると[0-1-1-34]とほぼ壊滅。二桁人気で複勝圏内に入ったのは2009年のゴールデンチケット(12番人気2着)が最後。近6年で馬券に絡んだ馬はゼロだ。
前走着順(過去9回)…前走1着だった馬は[1-5-5-44]で勝率1.8%と勝ちきれていない。一方で前走2〜4着の前走で惜しくも敗れたグループの馬は[7-2-2-26]で勝率18.9%、単勝回収率113%と好成績。これにはクラスの壁も関係しており、昇級戦の馬は[0-6-5-60]と過去に71頭が挑戦したが勝ち馬は未だなし。この中には1番人気に推された実力馬(2011年トーセンレーヴ、2010年ルーラーシップなど)もいたが、いずれも勝ちきるまでには至らなかった。
脚質(過去9回)…当レースで上り3Fの順位が1.2位の馬が[8-3-4-4]で勝率42.1%.複勝率78.9%。勝ち馬は昨年のミュゼエイリアンを除くと全てが上り1.2位の馬であり、速い上がりが使える馬をアタマに固定したい。一方で上り3Fが6位以下の馬は[1-2-2-71]勝率1.3%、複勝率6.6%と苦戦している。
◆スマートオーディン
・陣営コメント/松田調教師
「前走(共同通信杯6着)は上がりのかかる展開で道中脚を溜められなかったのが痛かったですね。レース間隔が空いていてやや馬体に余裕があったことも影響したかもしれません。今回はちょうどいい間隔で使えますし、中間しっかりと乗り込んでいい状態ですから、ここは改めて期待したいところです」
・一週前調教診断/井内利彰
東京スポーツ杯2歳Sの後は栗東に在厩しての調整。よって