◆これを見ずしてばんえい競馬を語ることなかれ
今週の中央競馬は3日間開催。土曜日は中山競馬がないので、私は去年に続いて中京へ出張、ファルコンSを現地から実況します。
そして月曜日は、「ウイニング競馬特別版」で中山・フラワーCの中継です。前にも書いたかもしれませんが、実はこれが私にとって由々しき問題になったのです。
というのも、その日がばんえい競馬の最重要レース・ばんえい記念の開催日と重なっちゃったから。今まで、「これを見ずしてばんえい競馬を語ることなかれ」と言い続けてきた手前、このいかんともしがたい状況には言葉を失っているところであります。
それでも、全国の競馬ファンのみなさんに、ばんえい記念の開催をPRしなきゃいけません。今年は同日に大井で競馬があるので、南関東4場とその場外(オフトなど)やSPAT4でばんえい記念の馬券を買うことができます。私が行けなくなったことを悲しむより、そのほうを喜んだほうがいいかも。ですから今回のばんえい記念は、ぜひ何らかの形で馬券を買ってお楽しみいただきたいと思います。
で、ほんのちょっとの参考までに、私の予想もご披露しておきます。
ばんえい記念は、何しろ1000kgのソリをひくわけですから、勝負できる馬とそうでない馬とがハッキリ分かれます。それはデータに表れているんです。
過去10年の1〜3着馬は、のべにすると30頭ですが、同じ馬が何回か3着以内に来たことがあるので、実数では23頭になります。そのうち、ばんえい記念初挑戦だった馬は7頭、出走経験のあった馬は16頭いました。
まず、ばんえい記念初出走で1〜3着に来た馬の共通点は、同年度の古馬重賞=オッズパーク杯、旭川記念、北斗賞、ばんえいグランプリ、岩見沢記念、北見記念、帯広記念のうちのどれか、を勝っていること。そのくらいの力がなければ、いきなりばんえい記念で好勝負するのは無理、ってことです。
一方、過去にばんえい記念を経験したことのある馬で勝負になるのは、初挑戦した時に4着以内に来ていた馬がほとんど。16頭の中で例外は3頭しかいません。しかも、7歳以上で初挑戦して5着以下に敗れ、その後ばんえい記念で3着以内に来たのは、2014年のフクドリ(7歳初挑戦で7着の後、8歳時の同年に2着)だけ。これは例外中の例外と言えます。
そうすると、今年のメンバーで勝負になりそうなのは、フジダイビクトリー、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、キタノタイショウ、オレノココロの5頭に絞れます。
この5頭の3連単ボックスならたいがい当たると思うんですけど。それじゃぁおもしろくない、という方は軸馬を選んでください。私は、不利と言われる1コースを走ることになっても、フジダイビクトリーを軸にするつもりです。とにかくみなさん、世界唯一の競馬の最高峰レース・ばんえい記念を、馬券を買ってお楽しみください!!!